前のページへ戻る> 星の友の会トップへ戻る>

第1回星の友の会例会
2002年6月2日


 明石市立天文科学館星の友の会例会の会場はプラネタリウムのドームの中。
 最初の発表は“家族会員”の北本さん。職場の移動がきっかけで、星の世界と向き合うことになり、この1年ですっかりはまりこんでしまったそうです。固定撮影から始まった“星空採集”は、やがて「星空サポート隊〜明石の星空採集〜」というホームページを立ち上げるまでに発展。しし座流星雨から池谷・張彗星まで、最近の天文現象はしっかりGETしています。
 近頃、GPガイドパック赤道儀を手に入れ、ガイド撮影にも手を染めはじめられたとか……
 続いて6月11日の部分日食のインフォメーション。最初に学芸員の井上さんから明石での日食の見え方の説明。
 続いて四元さんが、1987年9月の沖縄金環食と、1991年ハワイ皆既日食の様子を当時の写真を交えてお話しされました。沖縄金環食も、もう10年以上昔の出来事になるのかと思うと、ちょっと感慨深いです。

 まだまだ続く日食の話題は、12月のオーストラリア皆既日食で、西はりま・姫路・明石の3施設の会員団体で合同ツアーを企画するという話。南天の星空が見えるのは魅力だけど、皆既時間30秒・高度7度はリスクでかすぎ! それでも行く人がいるらしいのは、さすがというか、なんというか。
 最後に日食の安全な見方のお話。フロッピーディスクのフィルム部分は減光に使えるのか? など難問奇問も入り交じって、「いちばん安全で確実なのは天文科学館の日食観望会です」としっかりオチの付いたPRで幕を閉じました。
 ドーム内での発表が終わると、いよいよ天体観望会。16Fの観測室の準備が出来るまで、4階屋上の広場で小望遠鏡(といってもタカハシの10cmフローライトですが)を持ち出しての観望会。

 6月初めは夏至が近いので、明石では7時を過ぎても空は明るいままです。肉眼で見えるのは接近中の金星と木星だけ。
 みんな広場の片隅に寄っているのは、科学館の時計塔が、西空の金星・木星を隠してしまうので、わずかばかりの観望スペースを求めて人口密度が上がっているためです。

 天気には恵まれましたが、薄明が続き、ここで見えたのは、金星・木星だけ。少し遅くまでいた人は、オレンジ色のアークトゥルスと二重星のミザール・アルコルも見えました。

 16階の天体観測室では、15cm屈折と40cmカセグレン反射を使った観望会。この日は4階屋上であまり星が見えなかったせいか、みんな早々に観望室に上がってしまいました。

 といっても、観望室はそんなに広くないので、待ち時間は14階の展望室で過ごすことになります。普段は昼間しか開いていない展望室からの夜景をゆっくり眺めることが出来るのは、「星の友の会」会員の特典かもしれません。
 もっとも、みんな地上の夜景より天上の星に心惹かれているので、夜景を見ている人もあまりいないのですけど……

 この日は西空で大接近していた木星と金星の観望を行いました。鏡筒とフォークの隙間から、金星が見えているのが分かるでしょうか?(元画像では木星も見えていました)  天文科学館の一般向けの観望会は微妙な天気のときが多いのですが、星の友の会の例会は、微妙な天気ながらなんだかんだと星が見えてしまうのが不思議なところです。

(2002年6月2日/2002年6月17日記)

このページの先頭へ戻る>
前のページへ戻る>