塩屋天体観測所へ戻る>
雑記帳indexへ>

観測所雑記帳 Apr. & May 2003


SETI@home 2003年4月7日

 流星電波観測のため、PCを常時稼働しているので、コンピュータ資源の有効活用のため、始めてみた。
 さてさて、いつか何かが引っかかる日が来るのだろうか。ははは。

南予の星空 2003年5月3日

 愛媛県の広見町というところへ遊びに行った。伊達氏10万石の城下町・宇和島市の東隣、四国カルストの天狗高原から西に一時間ほどのところ。地平線近くは霞がかかっていたが、5等星は余裕で見える空。6等星も見えていたかな?

 別に星見ではなく、友人が結婚して引っ越したので遊びに行った次第。でもなぜか、自作77mm屈折とBORG簡易赤道儀(経緯台版)は持っていった。

 夕方は薄雲がかかっていただが、22時くらいにはきれいに晴れて、春の星空を満喫した。いったん寝たのだけど、日付が変わってから起き出して、さそり座が南東の地平線に立ち上がった頃に、ガスがかかって、再度寝てしまった。

 先方のご家族と土星や木星や、いろんな星を楽しんた。なんでも友人のご両親、しし座流星群はしっかりこの自宅庭で観望していたのだそうな。なんだかすっかり星空解説人をやってしまった。

瀬戸内の星空 2003年5月4日

 この日は愛媛県の中島というところに泊まった。松山郊外の高浜港から小さなフェリーで1時間。人口5,000人・全周24km。島じゅうミカン畑みたいなところで、すっかり羽を伸ばしてきた。なぜか畑を耕したりもしましたが。
 天気はまずまずだったのだが、薄雲がずっとかかりっぱなしで、星空は今ひとつ。でも、それで神戸と変わらないくらいなのだから、普段はやっぱりきれいなところなのだろう。
 またのんびり行ってみたいもの。

水星日面通過 2003年5月7日

 3年半ぶりの水星日面通過。
 前回は1999年なのだが、これは見ていないので、その前になると……正直ちょっと記憶にない。中学生の頃だったか、見たような気がするのだが、正確にはわからない。

 職場で観望会をしようと思っていたのだが、天気予報は絶望的なまま。
 自作6.5cm屈折をF2経緯台に乗せたものを担いで行くつもりだったのだが、天候回復の見込みのないまま大荷物を持っていくのもどうやろ、と思い、宮内光学60mm屈折とBORG簡易赤道儀(経緯台版)の組み合わせをバッグに入れて出勤した。

 天気は悪くなる一方で、昼前には雨が降り出す始末。かと思えば雲が薄くなって空が明るくなり、もしや、と期待するとまた雨がぱらつき出す。まぁ、今回は無理か。正直あきらめていた。

 夕方、コンビニに行く途中、空を見上げると、なんと雲が切れ始めている。薄雲を通して、日輪が見えるではないか。あわてて引き返し、望遠鏡を引っぱり出す。フィルターをつけた状態では、雲がはっきり切れないと、太陽像がとらえきれない。フィルターを外し、まずは投影法で太陽を視野に導入。

 中央に黒点が見えるが、水星は……うわぁ、小さい!!

 理屈ではわかっているけど、やっぱり自分の目で見るものは違う。

 職場の人間にも声をかけ、ちょこっとだけ、のぞいてもらった。

 次は2004年6月、130年ぶりの金星日面通過だ!!

明石市立天文科学館星の友の会例会 2003年5月24日

 今年度の最初の例会。
 会員の観測報告と近々の天文イベントの紹介、そして観望会というのが定例パターン。
 今回は水星日面通過が最大の話題、かな。も一つユニークだったのは、バードウォッチングと二刀流の長尾さんの夜の鳥の紹介。鳥の鳴き声聞いていたら、思わず眠りに誘われてしまったが……けっこう聞き覚えのある鳴き声もあって、その正体が分かると新鮮なもの。
 そして井上さんから、火星大接近の紹介。わくわく

 今回は残念ながら雲が広がったので、観測室のドームと40cm反射望遠鏡を観察。望遠鏡の説明をじっくり聞けるのも、こんな機会ならでは。

大阪からお越しになられたみたかさん、ありがとうございました。
こんどはゆっくり、星空を楽しみたいですね(プラネタリウムも)。

金星食 2003年5月29日

 15年ぶりの金星食。
 前回は1989年だから、高校生の時のこと。夕空の三日月にまばゆい金星が隠れ、そして出現する様子は感動ものだった。

 今回は白昼、しかも月齢27.7と、条件は必ずしも良くない。

 職場に望遠鏡を持っていこうと思っていたのだが、大事な会議がある日で、そちらの方に気を取られて(……って本業だから気を使って当然だが)、機材はすっかり忘れてしまった。

 無情にも!? 透明度の比較的良い快晴の空。
 これはインターネット中継だ!! と思ってパソコンの前にへばりついていたら、なんと、食の直前になってフリーズしてしまったのだ。あわてて再起動するも、再びパソコンが立ち上がったときは、ライブ画面から金星の姿は消えていた……

 こうなったら出現だけでも見てやる!!
 と思っていたのだが、来客の予約があるのをすっかり忘れていて、接客が終わったときには、金星食もすっかり終わっていた。

 ま、こんなこともあるさ。

 姫路の星の子館では、無事に中継が終わった模様。家に帰って出現のビデオを見て、けっこう満足したのだった。

台風4号 2003年5月31日

 台風が5月に四国に上陸したのは観測史上初めてだとか。
 この余波でモリモトおじさんの「サイエンスツアー ひょうごは大きな博物館」も中止になってしまった。やれやれ。

このページの先頭へ戻る>

塩屋天体観測所へ戻る>