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火星と月の接近

 火星大接近は、火星と地球が軌道上で邂逅することですが、この火星と月の接近は、地球から見た見かけの方向がほとんど同じになるため、近くに見えているものです。

火星と月の接近

2003年9月9日20時28分頃
タカハシMT-130(D=130mm・f=800mm)、
ペンタックスXL10.5mm接眼レンズで拡大・手持ちコリメート
リコーRDC-5300デジタルカメラ・オート撮影
 

 火星の大きさは直径6792km、月の直径が3470km。
 火星までの距離は5757万km、月までの距離は38万km。
 火星からの光は約3分で到着し、月からの光は約1秒で到着します。

 宇宙の奥行きが込められた一シーンです。

 塩屋天体観測所で撮影した最初の火星の写真で、望遠鏡の接眼部にデジカメを手持ちで押しつけて撮影しました。原寸のまま一部をトリミングし、明るさとカラーバランスのみレタッチソフトで調整しました。
 火星はかろうじて極冠が判別でき、かすかにオーロラ湾らしき暗部が見えています。望遠鏡で覗いた状態ですので、南が上になっています。

 なお左下の白いクレーターはティコで、直径90kmあります。

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