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星の友の会・太陽観測会
2002年6月2日


 6月2日の昼間に星の友の会の太陽観測会が行われました。実は申し込みをしていなかったのですが、当日晴れていたので、飛び入りで参加しちゃいました。
 けっこうお気軽に参加したつもりだったのですが、最初に4階の天文サロンで、西海学芸係長からレクチャーを受けるところから始まりました。
 黒点とプロミネンスを望遠鏡で見せてもらえるものだと思っていたら、渡されたのは3枚ほどのテキストと鉛筆とスケッチ用紙。なんと、高校の地学部以来の太陽のスケッチをすることになってしまったのでした。

 右の写真はレクチャーの後、16階の観望室に上がって投影板の調整をしているところです。
 さっそくスケッチ開始。投影板の上にスケッチ用紙を載せ、紙の上に映った黒点を鉛筆でなぞっていきます。

 ところがこれが、黒点の形が案外分かりにくかったり、数が数えにくかったり、こだわりだすとなかなか頭を悩ますもの。

 みなさんだいたい5分くらいで描き上げていました。
 飛び入りも含めて参加者は12人。全員がスケッチするにはちょうど良いくらいの人数だったでしょうか。

 自分がスケッチしているときはもちろん、人のスケッチの様子もけっこう気になったりするものです。

 中には家族で投影板を取り囲んだり、親子ともども真剣に太陽像に向かい合う姿も。

 西海さん曰く「今日はすごく気流の具合がいいです。悪いときだと太陽の縁がギザギザに見えることもあるんですよ。みなさん良かったですね〜」。
 天文科学館16階の望遠鏡群。いちばん大きいのは40cmカセグレンですが、太陽観測には右側に同架されている15cm屈折が使われます。
 実は昼間のドーム内は、けっこう暑かったりします。近くを走る電車の音が丸天井に反響して変な場所から聞こえたり、いるだけでも面白い空間です。
 みんなのスケッチが終わった後は、Hαでの太陽観望。望遠鏡にアダプターを付けて、太陽周辺に吹き上がるプロミネンスを観察します。ケバケバのようなプロミネンスが、地球数個分の大きさと聞いて、みんなびっくり。
 というわけで、これが当日観測した黒点の写真。一見よく写っているようですが、実は3階の太陽観測室にある巨大な太陽の投影像の黒点をデジカメで写したもので、ナンチャッテ天体写真といったところでしょうか。
 これを描き写せたら、どんなにスケッチが楽だったろうか……
 最後にもう一度4階の天文サロンに戻って、みんなのスケッチを元におさらいをしました。相対数(黒点数と黒点群の数から求める太陽活動の度合いを示す数値)は個人差もあって、多い人で132から少ない人で86。西海さんによると、「個人差があるのは当たり前で、大切なのは継続して観測を続けること」なのだとか。継続して観測を続けることで、11年周期の黒点数の増減や緯度の変化などいろんなことが分かるそうです。

 というわけで、上が私のスケッチ。ちゃんと最後まで整理していないのですが、まぁ10年ぶりにしては、こんなものでしょう。高校生の頃にこの観測会に参加していたら、もっとちゃんと黒点観測をやっていたのになぁ……

(2002年6月2日/2002年6月17日 記)

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