9月7日に星野写真講習会が開催されました。
まずは4階・天文サロンで写真の基礎のお勉強。 といっても、そんなに堅苦しいものでもなく、カメラの仕組みや天体写真を撮るときのシャッタースピード、絞りなど、普通の写真と同じところ、違うポイントを分かりやすくおさらいしていきます。 ちなみにこの日取り組むのは、固定撮影による星野写真です。用意するものはカメラ、三脚・レリーズと高感度フィルム。少ない機材で取り組める入門的撮影法ですが、実は奥が深いものだったりします。 |
一通りの説明が終わったあと、参加者の方々が持ち込まれた最近撮ったという写真をみんなで見てみました。 ご本人は「失敗作」と謙遜されていましたが、明石市内の公園でも、意外にたくさん星が写っているのに一同ビックリ。 固定撮影でも露出を切りつめれば星は充分、点に写ります。街中の写真は明るい星だけ写るので星座が分かりやすく、肉眼では見つけにくい星座を探す楽しみもあります。 |
晴れていれば屋外で実際に写真を撮るところでしたが、あいにくこの日はパラパラと雨の落ちる空模様。 急遽プラネタリウムドーム内での実習となったのでした。 みなさん手持ちのカメラと三脚を、ドーム内の思い思いの位置にセッティング。カメラのない方にも機材の貸し出しがありました。 |
明るい場所では使い慣れているカメラも、暗い場所での取り回しにはちょっとしたコツや慣れが必要です。プラネタリウムの星空の下で、実際に写真を撮りながら、体験してみましょうということになりました。
ドームの中に、紅い夕焼けが広がります。 | 夕闇に溶け込んでいく投影機。いよいよ講習会の実習本番です。 |
西空にアルクトゥルスとスピカが沈みゆきます。 | 夏の大三角。青みがかった背景は街明かりを想定したシュミレーションです。 |
街明かりを消して、一瞬で満天の星空に。西空に沈みゆくさそり座の姿。 | 参加者のリクエストに応えて、赤道直下まで南十字星の写真を撮りに出かけました。 |
昇るオリオン座。形が少しゆがんでいるのは、ドームスクリーンを斜めから撮ったご愛敬。 | 銀河中心と投影機。よく見ると星の色も全部、電球色だったりします。 |
以上、私の「作品」です。本当はちょっとピンボケのものも混じっているのですが、縮小したら目立たなくなってしまいました(笑)。翌9月8日の星の友の会では、他の参加者の方々の作品も紹介されました。
次回の星野写真講習会は11月9日です。今度は晴れた空の下での実習と行きたいところですが、星の友の会のベテラン会員の中には「自分もプラネの星空を撮ってみたい」という声もチラホラ。
というわけで、一般投影が終わったあとに、長い残業をこなしていた投影機。本日の影の立て役者でした。お疲れさまでした。
(2002年9月7日/2002年9月9日 記)