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第4回星の友の会例会
2003年3月16日


 2002年度4回目の例会は、3月16日(日)に行われました。
 今年度の例会で、はじめての悪天候。雨の降る中でしたが30名くらいの参加者がありました。
 18:00から、プラネタリウムのドームで例会スタート。館長さんの挨拶に続いて、館の長尾さんから「天文春分祭(てんもんはるまつり)」や、「星空実験室」の案内がありました。
 2002年度はいろんなイベントのあった天文科学館ですが、春を迎えてなお、もりだくさんの年度末です。
 
天文春分祭
 続いて、私、福田から星の友の会のイベント参加報告。12月のクリスマスコンサート、2月のバレンタインコンサートと、観望会のお手伝いをさせていただきました。市民のみなさんとわいわい星を眺めるのはとても楽しいものです。みなさんもぜひ一緒にご参加下さい。
火球サンテレビ  次に、館の井上さんから、2月6日に見られた火球のお話。地元TV局のサンテレビのクルーが偶然、撮影していて、ニュースでも取り上げられました。
 と、その陰で密かに(?)発見された広島隕石のお話も。ついでに秋田でも隕石が発見されたとかで、なんだかにぎやかな空からの贈り物です。
 会員の田村さんからは、最近の彗星観測の報告。「工藤・藤川彗星」「NEAT彗星」と、今年に入って双眼鏡でも楽しめるクラスの彗星が次々に出現。フットワークの軽い田村さん、淡路・徳島を股に掛けての観測記です。
 ちなみに最近密かに赤丸急上昇は「ジュエルス・ホルボーセム彗星」……なんか舌をかみそうですが、上手くいくと4月のはじめにちょっと明るくなりそうです。
 
工藤・藤川彗星
氷のレンズ  会員の大川さんから、「氷のレンズ」を使って星を見る実験の報告です。
 今年度から北陸の大学に進学している大川さん。現在所属している「金沢星の会」では「氷のレンズ」で星を見る実験をしているのだそうです。これは北国ならではで、明石ではレンズが融けて実験になりません(笑)。ちょっとでも気温が高いと、氷が溶けて焦点距離が変わってしまったりするそうです。
 実験は現在も進行中だとか。このあとの休憩時間でも質問集中のトピックスでした。
 
 
 休憩を挟んで、会員一人一人から、自己紹介と、星にまつわる今年の抱負の発表。
 全メシエ天体の観望を目指す人、兵庫県内のプラネタリウム制覇を目指す人、自分のペースで星を楽しみたい人、中には星の友の会発足以来の会員という方もいらして、ちょっとビックリしてしまいました。
 明石の友の会、発足は会館翌年の1961年なんです。震災でお休みはありましたが、え〜と、40年以上も通われてるんですね。すごいっ!!
 それぞれの星のスタンスが伝わってきて、なかなか面白い時間でした。司会の四元さん、お疲れさまでした。
 
 いつもなら、例会の締めは天体観望会。ところがこの日は雨模様でした。
 晴れていれば4階屋上でカノープスを探すはずだったのですが、趣向を変えて、プラネタリウムのドームの中で、みんなでカノープスを探しました。
 ふだんはお行儀よく座って眺めるプラネタリウムですが、この日はみんなで集まって立ったり座ったり、ワイワイガヤガヤ。冬の星座探しに始まり、淡路島の上に輝くカノープスをみんなで確認して、めでたしめでたしです。

(2003年3月16日/2003年3月21日記)

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