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ちょっと天候が危ぶまれたのですが、雲が次々とやってくる中、晴れ間をぬって、月とアルクトゥルスと、ベガとアルビレオを観望しました。 ちょうどてんびん座のアルファ星が月に隠される「星食」といわれる現象がありました。みんなで注目していたのですが、こちらはちょうど食の時間に雲の中。 |
北本さんが持ってきた「コルキット」の5cm屈折望遠鏡。コルキットは自作望遠鏡キットの定番商品。ボール紙の鏡筒に同じくボール紙のファインダー。制作時間は30分ほどだったとか。カメラ三脚に固定して月面観望に活躍。 あなどるなかれ、これが実によく見えるんです。みなさん感心の声あげることしきり。 |
金城さんの10cm反射望遠鏡。ミザールという老舗メーカーのものです。 前の持ち主の家で物干し竿代わり(!)になっていた天体望遠鏡を譲り受けてきたものだそうです。どうやらもともとはハレー彗星の回帰時に買われたものらしく、そうすると18年前に前回の阪神優勝を祝った望遠鏡ということになります。 細かいところで工夫が加えられており、主鏡の周りにニクロム線を巻いて露よけのヒーターになっていて、その電源は使わなくなった車のバッテリー。 金城さん、実は現在、自作望遠鏡を制作中なのだそうです。 |
立花さんの持ってこられた8倍42mm双眼鏡。ニコンの「モナーク」というダハブリズムの双眼鏡です。思いの外、軽量で、手軽に星空を眺めるには気分の良さそうな双眼鏡でした。 「旅先で天の川の星雲・星団を訪ねるのが楽しい」とのこと。 |
オレンジ色の鏡筒が鮮やかなのは、四元さんのセレストロン製シュミットカセグレン望遠鏡C-8です。20cmの口径の割に、コンパクトな胴体が特徴。何がすごいってこの望遠鏡、歴戦の強者なのです。太平洋を縦横に渡り歩き、ハワイやオーストラリアにも連れていったそうです。空港でアヤシイ物体と思われて、別室取り調べになった経験もあるとか…… |
三脚に固定されているのは井上さんの双眼鏡。口径7cmもあるので、重くてとても手で持っては使えません。その代わり、月でも星でも、見事な眺めを見せてくれます。 |
闇夜に潜む漆黒の鏡筒は、井上さんの20cm反射望遠鏡。輸入物の光学器械を取り扱うことで(その筋では)有名な笠井トレーディング扱いの製品です。 在庫処分か何かで、3万円弱で手に入れたのだとか。 赤道儀は友人のものを預かってそのまま使い倒しているものだそうです。ついでに言うと、写真では映っていないバランスウエイト、漬け物石をガムテープで固定して使っています。 裏技の「サーチライト」と「波動砲」も披露されました。 |
自分の望遠鏡の写真を撮っていなかったので、野外天体観測会の時の写真の使い回しです。塩ビ管とジャンクレンズで制作した6.5cm屈折望遠鏡。金ヶ崎公園では借り物のカメラ三脚に乗っかって登場しました。 この塩ビ管といい、コルキットの紙筒といい、まぁ見かけはともかく、きちんと星が見えてくれればよいのです。 |
とまあ、いろんな機材を紹介しましたが、もちろんお気軽に家族連れでご参加された方もおられます。芝生の上で寝っ転がって星をたどるのもこの季節ならでは。手段はいろいろ。みんなでワイワイやるのも楽しいんです。 というわけで、わきあいあいの楽しい時間を過ごした観望会でした。またこんな機会を作りたいですね。 |
(2003年8月5日/2003年8月6日掲載)