塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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ゴールデンウィーク恒例のイベントとなりつつある「わくわくフェスタ」が今年も開催されました。
4月29日から、月曜日の休館日をはさんで5月5日まで、プラネタリウムはすべて特別投影、工作教室やクイズ大会やフリーマーケットなど、にぎやかな一週間でした。
こいのぼりに彩られた天文科学館。今年のゴールデンウィークは、おおむね好天続き。行楽日和の日々が続いて連日大繁盛でした。
門から玄関まではフリーマーケットと屋台がずらり。なぜか大漁旗が揚がっていますが、ここでは漁協がたこめしなどを出していました。明石のたこですよ!(食べ損ねた、残念)
玄関を入ったところでは「宇宙服DE記念撮影」と称して、レプリカの宇宙服(JAXAから持ってきた本格派)を着用しての記念撮影会が行われました。みなさんデジカメでもパチリとやっていますが、館のスタッフの方がきちんと撮影して、あとでプリントをお渡しするようになっていました。お子さんはもちろん大喜びですが、お父さんがうれしそうに着用している姿もチラホラ。
プラネタリウムは大変なのです。
期間中の1回目はキッズプラネタリウム。2回目と5回目が「Dr.アイ〜ンシュタインの相対性理論ってなあに?」、3回目は6日間日替わりメニューの「星博士特別投影」、4回目ははじめの2日間は「誕生日星座めぐり」、あとの4日間は日替わりジョイントコンサート。
6日間30投影で番組内容は13種類ですよ!
登場回数の一番多かった「Dr.アイ〜ンシュタイン」、ドームの中でしかお会いしなかったので写真がありません。投影中にヘンなおじさんが乱入して、解説のお姉さんと掛け合いで相対性理論のお話をしていくんです。途中で有志を募って相対性理論の実演をするのですが、このお手伝いをした人は、「特製アイ〜ンシュタインステッカー」がもらえました。
左の写真は、ジョイントコンサート最終日のユーフォニアム・チューバ「Eふれんず」の公演前。この時点でドームの中は南側まで席が埋まるほどの盛況ぶりでした。「Eふれんず」はアマチュアのグループなのですが、年間40回くらい公演活動をしておられるそうです。夕暮れとともに「星に願いを」からはじまり、夜明けは組曲ペールギュントより「朝」。こどもの日にあわせて選曲された名探偵コナンとハム太郎は、私の前の席の子どもが一緒に口ずさんでいました。
右の写真は、明石ではすっかりおなじみの星博士。こちらはいい人の星博士です。
いい人の星博士、って、なんか悪い星博士でもいるみたいですが……いたのです。
期間中、毎日最初の投影はキッズプラネタリウム。ここに悪もの「ブラック星博士」が登場するのです。
朝一番の子ども向け投影。ふだんはお昼間の太陽、すぐに沈んでしまうのですが、今日は時間通り、午前10時25分からスタートです。太陽は東の空から昇って、西の空に沈む。そしてお星様も東の空から西の空に動いていきます。
星座の絵が登場するたびに、「らいおんー」「ししー」「ほくとしちせー」「ふたごー」「おとめー」「へびー(出ていません)」「さそりー(出ていません)」と大声が上がり、わいのわいのの大にぎわい。元気いっぱいのキッズプラネタリウムです。
すると突如、空から大彗星が落っこちてきます。
ズンズンズン、ズズズン〜と、BGMと共に乱入する「ブラック星博士」。
いきなり投影機の台に登って言いたい放題やりたい放題。
寒ーいギャグを連発し、世界を我がモノとするために、時の流れを狂わせてしまうんです。なんと時間が逆戻り。星が西から東に動きだし、やがて西からお日さまが〜!?
子午線のまち明石で、こんな無法は許されません。
そこにさっそうと現れたるは、時の街からやってきた、我らがヒーロー「シゴセンジャー」!
星のクイズをひっさげて、ブラック星博士の野望に立ち向かいます。
シゴセンジャーがクイズに勝つと、狂った時間の流れが元に戻るんです。時の流れを自在に操れる、プラネタリウムならではの演出です。ブラック星博士の反撃あり、会場からの助っ人あり、最後はみんなで力を合わせて、ブラック星博士をやっつけました。
投影終了後のシゴセンジャーは大人気です。たちまち子どもに取り囲まれて、握手責め。
そのうちプラネタリウム前のホールは記念撮影大会の会場と化します。なぜかTV局のカメラまで来ています。そのうちブルーとブラック星博士もやってきて、3人並んでポーズを決めたりしていたのですが、ダメでしょ、悪役が一緒に混じっちゃ(笑)。
明石史上最強のキッズプラネタリウムでありました。