塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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2005年度最初の天体観望会です。
新年度、天文科学館のスタッフジャンパーも赤をベースにしたデザインに新調です。毎回のことながら、センスの良いデザインです。
受付を済ませ、まずはプラネタリウムドームにご案内。まずはこちらで、今晩の星空の解説と、この日の観望対象、土星についてのお話があります。
今回の担当は鈴木さん。「今日はじめて天文科学館に来られた方は手を上げてくださーい」「天文科学館に来たことはあるけど、観望会に来るのは初めての方、手を上げて下さい」と、国勢調査が始まります。だんだん質問が濃くなってきて、最後は「観望会に5回以上来られている方、手を上げて下さい」。思わず館内に笑いが広がりましたが、けっこうな人数の方が手を上げておられました。
天文科学館の天体観望会、16階観測室の40cm反射望遠鏡での観望がメインなのですが、観測室のドームはそれほど広くないので、いっぺんに多くの人数は入れません。それと一度に望遠鏡を覗ける人数も限られてしまいます。
そこで、まずは4階日時計広場でみんなで観望。
頭上に広がる星空を眺めながら、小型の望遠鏡で天体観望です。こちらでは星の友の会のメンバーも望遠鏡操作のお手伝いをしています。
途中で聞いたところでは、この日の参加者は70人ほど。みんなでワイワイガヤガヤ、参加者同士で星座を教えあったり、プラネタリウムで覚えた星を探してみたり、楽しい時間です。受付順に16階観測室に登って大きな望遠鏡での観望をするのですが、話が弾んで呼ばれたことに気がつかない人もチラホラ……
この日の4階では、望遠鏡2台で月と木星を観察しました。満月間近の月は強烈な明るさ! また木星は縞模様が余裕で見え、ガリレオ衛星も3つほど見えていました。風が強かった割には、意外に見えたようです。
16階観測室では土星の観望。
40cm反射望遠鏡ともなると、気流の影響を受けやすいのですが、さすがに少し高めの倍率をかけても像が明るいので、少し気流が落ち着くと、おおーっと声をあげたくなるような、絵に描いたような土星の姿が見えます。
少し雲が出てきましたが、みなさん無事に土星を見ることが出来ました。これ、初めて見る方は感動ものなのです。自分自身がそうだったので、よく分かるのです。だから他人様が感動している姿を見ていると、順番待ちのこちらも何となくうれしくなってしまいます。
小学生低学年くらいのお子さんが、帰りのエレベーターの中でも興奮を抑えきれないくらい、ニコニコニコニコ、元気いっぱいにお父さんとしゃべっていました。よかったね!
写真は16階観測室からの明石海峡大橋と月です。
というわけで、天気にもまずまず恵まれた、2005年度最初の天体観望会でした。今年度は幸先がいいぞ!