塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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天気予報では「晴れ」でも、雲が多かったり、薄雲がかかっていたり、必ずしも星を見るのに適した「晴れ」とは限りません。この日も夕方になるに従って雲が広がり、ちょっとヤキモキしながら明石に向かいました。
この日の受付は18:30からなのですが、少し早めに館に入れて頂き、4階日時計広場の望遠鏡の準備をさせて頂きました。日時計広場の望遠鏡は星の友の会の有志でお手伝いさせて頂いているのですが、この望遠鏡のファインダーが調整できていないことが多いんです(汗)。大勢で使う望遠鏡ですから、予想もしないいじり方をされてしまうのも仕方がない面もあるのですが、とにかくファインダーの調整くらいは明るいうちにやっておかないと、いざ観望会が始まったときに、大変な目に遭います(経験済み)。
望遠鏡を出していたら「ぱしふぃっくびいなす」が明石海峡を通過していきました。
ドーム内での解説は井上さん。なんでカメラ目線なのですか!?
今回の観望対象の月と、小型望遠鏡で見る木星と土星についての紹介、そしてプラネタリウムを使っての今宵の星空案内です。すんません、最近ドームのイスに座ると条件反射的に寝てしまうので、今回も途中で記憶が……終わったとき、拍手が起きていましたが、いったい何で盛り上がっていたのでしょう? ちょっと損した気分。
さて、まずは4階日時計広場でみんなで観望です。
今回は16階の40cm反射望遠鏡で月を見るので、4階では木星と土星を観望です。
館では「小型望遠鏡」と呼んでいるものの、タカハシの128mm屈折と78mm屈折、両方ともフローライトなんです。78mmはともかく、128mmって「小型」の部類には入らないような気が……
それはともかく、両方とも、扱いやすく、また非常にくっきりした像を結んでくれる望遠鏡です。実は大気の条件によっては、観測室よりこちらの方がよく見えることがあるんですよ。
上を眺めている参加者が多いのは、プラネタリウムで見た星空を、さっそく「復習」しているから。薄雲がかかっていたので、一等星しか見えない空でしたが、「木星」「土星」と春の大曲線の「アルクトゥールス」「スピカ」はバッチリ見えましたね。土星とスピカは、バッチリというほどでもなかったかな。親子連れだと、お子さんの方が見つけるのが早い組が多かったですね。
私は土星の望遠鏡に付いていましたが、接眼レンズを覗いた途端、笑い転げて止まらなくなった人が2人おられました。あまりにお約束の姿をはじめてご覧になって、うれしくておかしくて仕方がなかったご様子です。
中には電車が通過するたびにそちらに視線を奪われて、「これ、ちゃんとみぃ」とお父さんに苦笑されながら望遠鏡を覗いている男の子もいました。まぁ、その気持ち分からなくもないです。男の子なら一度は電車や自動車や飛行機が好きで好きでたまらなくなる頃ってありますから。
16階観測室では月の観望。こちらは鈴木さんの解説です。
ふだんの観望会では真っ暗闇のドームですが、今回は相手が明るいこともあって、少しだけ灯りをつけた観測室です。あれ、こんなに赤かったっけ?
この望遠鏡で見る月は、でかすぎです。アポロが立てた旗が見えるんじゃないかというくらいの迫力です(見えません)。薄雲がかかっていて、まぶしくなくてちょうどよかったかもしれません。
なにはともあれ、今年に入ってから、2回続けて無事に星を見ることが出来ました。幸先よいです。