塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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2005年度に入り、最初の友の会の例会です。例によって会場はプラネタリウムドーム。
毎年度最初の例会は、新任の職員が紹介されます。写真は新しく副館長に就任された黒田さん。気がつくと星の友の会が再開された2000年以来、5年間で8割方くらいの職員が入れ替わってしまったことになります。
1995年の阪神・淡路大震災、1998年のリニューアルオープン、そして2000年に星の友の会再開。最近はいろんなイベントを活発に行うようになり、これまで以上に多様な方が足を運ばれるようになったと思います。入館者も10万人台を回復しましたしね。
友の会の会員構成も、半数以上が家族会員になりました。震災前後でずいぶんメンバーも入れ替わったそうですが、新たな常連さんも増え、中には会員仲間で星見をされている方もおられるようです。
2005年6月で開館45周年を迎える天文科学館。これからもますます楽しみです。
さて、ドームの中では会員の発表。「西神戸天体観測所」の伊藤さんから、ご自宅の観測所や撮影された天体写真の紹介です。実は伊藤さん、なんと自宅の敷地にスライディングルーフの観測所を持たれています。どこかの自称「塩屋天体観測所」とは大違い。
しかも観測所のすぐ側に街灯があったりするのですが、そんな中で工夫しながら天体写真を撮影されています。
冷却CCDカメラというちょっと高価な機材を使われていますが、神戸市内の住宅街で撮影したとは思えぬ写真にびっくり。
発表のあとの質問タイムもけっこう盛り上がっていました。身近な場所での星見の話ですから、いろいろ聞きたい話も出てくるのかもしれません。そのまま観測所にみんなでお邪魔しかねない勢いでした(^_^)。
続いては会員の岸本さん。
なんと明石の大蔵海岸より「オメガ星団」を見たというレポートです。ケンタウルス座にあるオメガ星団は、全天で一番明るい球状星団です。ところが南に低いので、本州ではなかなか見る機会に恵まれません。まして舞子から明石にかけての海岸は、南に明石海峡大橋という巨大な光害源があるので、なおさら南天を見るのが難しいのです。
ただ、これまで何度もカノープスを見てきた岸本さん、カノープスが見えるならオメガ星団もと、この連休中に大蔵海岸からのオメガ星団観望に挑戦。みごとに成功して写真もものにされました。あ、上の写真でドームに映っているのは、解説用のスライドです。こんなすごいようには見えません(^_^; でもこうこうと輝く明石海峡大橋のライトアップのそばで、ぼんやり丸い姿のオメガ星団の光芒が写った写真は、なかなかの感動ものでした。
例会のあとで連絡を頂いたのですが、この話に刺激を受けた人たちが、さっそく5月末にオメガ星団見物にチャレンジするそうです。行動が素早い!
誕生日が天文現象に重なると、なんとなくうれしくなることってありませんか?
実は金環日食と皆既日食にお誕生日を迎える会員さんがおられるのです。井上学芸員に呼び出されて、なぜか会員のみなさんに拍手で迎えられておりました。こんなネタでも盛り上がる幸せいっぱいな星の友の会です。
そのあと、夏休みまでの天文現象の説明となったのですが、なぜか配られたカレンダーにはしっかり科学館のイベント予定が書かれているのでありました。
晴れていれば天体観望会となったのですが、残念ながら、曇天。定例・臨時観望会を含めて、今年度初のベタぐもり。連勝記録ストップに、前年度さんざん雨男呼ばわりされていた鈴木学芸員がくやしがっておられました。
会員からロケット打ち上げやキルト展のご案内があったりして、今回はそのままお開き。時間が早かったので、ドームのあちこちで、しばらく話に花が咲いて盛り上がっていましたけどね。
最後の最後まで残った人たちは、例によって明石駅近くの和食ファミレスでお食事会です。