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特別講演会「巨大望遠鏡のつくり方」・2006年度第4回例会
2007年3月10日

特別講演会「巨大望遠鏡のつくり方」

 星の友の会会員向けの特別講演会「巨大望遠鏡のつくり方」が開催されました。講師はすばるやALMA計画に携わってきた福寿喜寿郎さん。

 地元・明石高専のOBで、「この世になかった物をつくる一度きりの事業」をもっぱら担当してきたそうです。その中で関わってきたのが数々の電波望遠鏡や、すばる、そして現在建設が進められているALMA。

 左の写真はアルミを切削した小さなパーツですが、これなしではすばる望遠鏡が実現しなかったという、アクチュエーターの部品です。アクチュエーターとは、すばるの8m主鏡を裏から支え、加重を検知して鏡面精度を自動的に補正する「縁の下の力持ち」。このパーツが開発されたことで、実現への道が切り開かれたのだとか。

 福寿さんが担当されていたのは主鏡セル。主鏡を納める枠ですが、これがまた、とんでもない精度を要求されたそうです。10m四方の鉄板で、0.1mmだったかな。熱膨張の少ない特殊ガラス材と比べて、簡単に熱で伸び縮みする鉄材でこれを実現するのは「とんでもないこと」なのだそうです。しかも一旦コンマ一ミリ単位で組み付けた製品を、600度に熱して焼きなまし(当然、普通にやったら変形します)、その上で精度を維持するという「現場の技術者が『二度とやりたくない』」と漏らすような難作業をこなして納品。

 すばる望遠鏡というと、主鏡の大きさと精度とアクチュエーターのハイテクぶりに話題が集中するのですが、それ以外の様々な部分でも、技術と創意工夫が注ぎ込まれていることを知り、そして関わっている人々の「熱さ」に感動したのでした。

 ぜひ続編をやっていただきたいです。

2006年度第4回例会

シドニー天文台に行ってきました&南半球で星空撮影に初チャレンジ!

宇野さん 「仕事で」オーストラリアに行き、シドニー天文台を見学して、南半球の星空写真を撮影してきた宇野さんのレポート。宇野さんの名誉のために書き添えますが、あくまでもオフの時間のお話です。

初めての固定撮影 〜カメラ付き携帯電話からデジタル一眼レフへ〜

春田くん 春田さんからのレポート。カメラ付き携帯電話から始まり、デジタル一眼レフに至るまでの天体写真経歴。機材の進化が恐ろしいばかりです。

そしてビンゴ大会

 2月から3月にかけての特別展「太陽エネルギー展」で使われていたポスターを争奪するビンゴ大会。で、私は例によって、この通り。なんでここまで穴が開いて、揃わないのでしょう(涙)。

ほしとも☆キッズ135第1回勉強会報告

 2月17日に行われた星の友の会ジュニアクラス「ほしともキッズ135」のレポート。吉野姉妹から。

シゴセンジャー追っかけレポート 〜ヒトデイエローと競演!須磨水族園〜

 こちらは吉野夫婦から。須磨海浜水族園のイベントにシゴセンジャーが友情出演したというお話。

 ナマコがイクラとカズノコとタラコ(だったかな?)にいじめられているのを、ヒトデが助け出すという、いかにも水族館的な展開ですが、そこにシゴセンジャーが友情出演したのだそうです。ちなみに外国ではヒトデ=海星らしいのですね。ちなみにヒトデイエローは正義の味方で、他にはウニブラック、イカホワイト、タコレッド、クラゲピンクがいるそうです。

 ウニブラックって……悪そうだ(笑)。

マックノート彗星を追ってオーストラリアへ!

 井上学芸員のお話。「200年に一度の彗星だ!」とオーストラリアへ旅立ってしまったそうです。「趣味で遊びに」行ったはずなのに、質素な食事に車中泊と、なんともストイックな追っかけ行。

 そして撮ってきた写真はなぜかお笑い系……

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