塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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星の友の会会員向けの特別講演会「巨大望遠鏡のつくり方」が開催されました。講師はすばるやALMA計画に携わってきた福寿喜寿郎さん。
地元・明石高専のOBで、「この世になかった物をつくる一度きりの事業」をもっぱら担当してきたそうです。その中で関わってきたのが数々の電波望遠鏡や、すばる、そして現在建設が進められているALMA。
左の写真はアルミを切削した小さなパーツですが、これなしではすばる望遠鏡が実現しなかったという、アクチュエーターの部品です。アクチュエーターとは、すばるの8m主鏡を裏から支え、加重を検知して鏡面精度を自動的に補正する「縁の下の力持ち」。このパーツが開発されたことで、実現への道が切り開かれたのだとか。
福寿さんが担当されていたのは主鏡セル。主鏡を納める枠ですが、これがまた、とんでもない精度を要求されたそうです。10m四方の鉄板で、0.1mmだったかな。熱膨張の少ない特殊ガラス材と比べて、簡単に熱で伸び縮みする鉄材でこれを実現するのは「とんでもないこと」なのだそうです。しかも一旦コンマ一ミリ単位で組み付けた製品を、600度に熱して焼きなまし(当然、普通にやったら変形します)、その上で精度を維持するという「現場の技術者が『二度とやりたくない』」と漏らすような難作業をこなして納品。
すばる望遠鏡というと、主鏡の大きさと精度とアクチュエーターのハイテクぶりに話題が集中するのですが、それ以外の様々な部分でも、技術と創意工夫が注ぎ込まれていることを知り、そして関わっている人々の「熱さ」に感動したのでした。
ぜひ続編をやっていただきたいです。
「仕事で」オーストラリアに行き、シドニー天文台を見学して、南半球の星空写真を撮影してきた宇野さんのレポート。宇野さんの名誉のために書き添えますが、あくまでもオフの時間のお話です。
春田さんからのレポート。カメラ付き携帯電話から始まり、デジタル一眼レフに至るまでの天体写真経歴。機材の進化が恐ろしいばかりです。
2月から3月にかけての特別展「太陽エネルギー展」で使われていたポスターを争奪するビンゴ大会。で、私は例によって、この通り。なんでここまで穴が開いて、揃わないのでしょう(涙)。
2月17日に行われた星の友の会ジュニアクラス「ほしともキッズ135」のレポート。吉野姉妹から。
こちらは吉野夫婦から。須磨海浜水族園のイベントにシゴセンジャーが友情出演したというお話。
ナマコがイクラとカズノコとタラコ(だったかな?)にいじめられているのを、ヒトデが助け出すという、いかにも水族館的な展開ですが、そこにシゴセンジャーが友情出演したのだそうです。ちなみに外国ではヒトデ=海星らしいのですね。ちなみにヒトデイエローは正義の味方で、他にはウニブラック、イカホワイト、タコレッド、クラゲピンクがいるそうです。
ウニブラックって……悪そうだ(笑)。
井上学芸員のお話。「200年に一度の彗星だ!」とオーストラリアへ旅立ってしまったそうです。「趣味で遊びに」行ったはずなのに、質素な食事に車中泊と、なんともストイックな追っかけ行。
そして撮ってきた写真はなぜかお笑い系……