塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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11月2回目の「天文科学セミナー」。
今回は「新幹線ができるまで−過去から未来へ−」ということで、日本鉄道建設公団(現:鉄道建設・運輸施設整備支援機構)OBの丹後勝弘さんを迎えてのお話です。国立明石高専OBを中心としたNPO、技術者集団ACT135明石の協力を得ての開催。
会場の天文ホール入口には8階建てのプラレール。上から700系ひかりレールスター、E2系(たぶん)、E4系、700系かN700系のどっちか(わかんない)→700系、500系、300系、100系、旧ドクターイエロー。
会場は超満員。天文科学館なのに、天文より鉄道の方が人気があるって何なんでしょう。
客層もいつもの星の話題の時と、まるで違います。ええっと、年齢構成は圧倒的に親子連れ。年輩の方が少なめ。で、参加している子どもがオソロシイ。質問をするとドババババっと手が挙がって、質問しなくても答えを言っちゃったりする子もいます。何なんだこの積極性は。
プラネタリウムで、たまに解説者の先回りして、星の名前を言っちゃう子がいますが、あれくらいは可愛いものだと思い知りました。「東海道新幹線」というキーワードで、今どきの小学生が、開業日とか東京オリンピックとか、カーブの半径とか言い出すんですよ。あなたがた何時の生まれですか!?
「日本で一番最初の新幹線は?」という問いに、「弾丸列車っていうのが……云々」と答えた男の子もいました。それ、講師の丹後さんも生まれる前の話ですってば。
これだけ強烈な子どものファン層が育っていれば、鉄道趣味は当分安泰ですね。
丹後さんは土木畑を歩んでこられたので、話の内容も新幹線の軌道や橋梁やトンネルなど、施設面の話題が中心です。
面白かったのが、新幹線を建設する予算の話。
整備新幹線というと、公共事業の無駄遣いのやり玉に挙げられる筆頭格のものですが、実は公共事業全体における新幹線の占める割合って、1%しかないそうです。ちなみに交通機関では、道路は22%、港湾・空港は5.8%、都市・幹線鉄道が0.6%。鉄道って、目立つ割には、お金かけてもらってないんですね。