塩屋天体観測所プラネタリウム・天文台訪問記明石星の友の会活動紹介・海賊版
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2009年度第3回例会
2010年3月13日

 2009年度最後の例会。天文科学館が休館中につき、明石駅近くのアスピア明石の会議場での開催です。会員発表が3件と、館からのお知らせが1件。

会員から

冷却CCDカメラによる天体画像処理についてのお話

 最初は伊藤さんから冷却CCDカメラを用いた天体写真のお話。天文雑誌のフォトコンテストではおなじみの冷却CCDカメラですが、天文趣味以外では使うことがないので、あまり身近な機材ではありません。

 ということで、まずはカメラの実物の紹介。ST-9Aという機種で、画素数は26万画素。最近のデジカメは1200万画素があたりまえなので、これだけ聞くとずいぶん少ない印象です。でも一つ一つの画素のサイズが大きいので、高感度で階調豊かな画像データを得ることが出来ます。また背面に冷却素子が付いていて、撮影中は-25度まで冷やします。これはCCDのノイズ低減のため。

 基本的にモノクロ写真しか撮れないので、撮影時はRGBの各色と赤外カットフィルターを用いたものの合計4種類の画像を撮影します。コンポジット(合成)を行うので撮影枚数はずっと多くなります。

 撮影した生の画像は、モノクロでかつノイズが載ったままです。光害によるカブリもあります。そんなこんなを画像処理ソフトを用いて足したり引いたり微調整を重ねていくと、最終的にはすばらしい天体写真ができあがります。へぇ〜。

「佐久っと(?)銀河連邦佐久共和国へ行って来ました!」&「がん患者・ご家族のための緩和ケアサロン〜星空とともに〜IN 神戸大病院」

 続いて宇野さんからの発表。まずは長野県佐久市のうすだスタードーム臼田宇宙空間観測所の見学レポート。うすだスタードームには三鷹光機の望遠鏡が入っていました。ワンダーアイ装備(うらやましい)。臼田宇宙空間観測所は私も前に行ったことがあるのですが、宇野さんはカーナビに「ルートを検索できません」と見放されたそうです。一本道なんですけど、山奥ですからねぇ。

 もう一つの「がん患者・ご家族のための緩和ケアサロン」については天文科学館のブログ「病院で移動式プラネタリウム」でも紹介されています。とにかくプラネタリウムを見たあとの、みなさんの表情、笑顔が印象的だったとのこと。好評だったので、次回設定も決まっているそうです。

 Twitterで@chikyugakariさんが要点をつぶやいて下さっているので、こちらをご参照ください。

JAXA相模原キャンパス見学について

 これは私の発表。自分の写真はありませんが、詳細(一部)こちら

天文科学館からのお知らせ

 リニューアル工事の進捗状況について、館の鈴木さんからレポート。

 左のスライドは、既に館の広報紙にも掲載されているリニューアルのイメージ図。この後、3階・4階の展示物の検討・製作の様子や工事の進捗状況についての紹介がありました。。

 以前に増して、中身の濃い展示になりそうで、再オープンが楽しみです。

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