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観測所雑記帳 Feb.2002


伊丹市立こども文化科学館 2002年2月3日

 むりやり丸一日予定を開けた日曜日。ちょっと伊丹まで足を延ばしてみた。
 兵庫県内で唯一見学していなかったプラネタリウム館「伊丹市立こども科学館」への訪問だ。
 1階のロビーではしし群のビデオを流していて、2階のフロアでもしし群の写真展をやっていた。来ていたお客さんが「すごかったよねぇ」なんて言っているのを聞くと、もう3ヶ月も前の出来事なのに、普通の人々でも、あのときの興奮がよみがえってくるものなんだと感心した。

 プラネタリウムは直径10m余りと思われるかわいらしい規模のもの。ミノルタ製の投影機で、映し出される星は意外にシャープ。二球式のモデルなのだが、最新の一球式インフィニウムよりもきれいに見えるくらい。番組も基本的に子ども向けの構成なのだけど、オート番組のキャラクターと解説員の方が会話を交わしながら(?)進めていくクイズ番組で、結構面白かった。

 ここの図書コーナーには天文雑誌のバックナンバーがズラリと棚に並んでいて、1983年の「SKY WATCHER」誌を見つけたときはびっくりしてしまった。1983年と言えばハレー彗星以前で、しかもSKY WATCHERの創刊年ではないか。すでに終刊した「星の手帳」も何冊か置いてあって、なんかタイムカプセルを開けてしまったような気分。そりゃ自分が小学生や中学生の頃に読んでいた雑誌なのだから、当たり前か。

MT-130製造中止 2002年2月5日

 「天文ガイド」のスターベースの広告で、タカハシMTシリーズの製造中止告知が掲載されていた。昨年末に東京のスターベースに寄った際に店員の方から話を聞いていたので、驚きはなかったが、それにしても寂しい気持ちだ。なにせ我が家の最大口径機がタカハシMT-130なのだ。とてもバランスの取れている機材なだけに、惜しい。スターベースの方の話では、「ニュートン反射は売れないんですよ」と一言。シュミカセやフローライトに押されてしまって、数が出ないのだという。……これも時代の流れなんやろか。

 一時はMT-130を手放して20cmクラスの鏡筒を手に入れようかと考えたこともあったのだが、思い切りが着かないまま今に至っていて、この鏡筒が手に入らなくなるのかと思うと、このまま使い倒すしかなさそう。
 いい鏡筒なんだけどなぁ。

……M42 2002年2月16日

 仕事を少し早めに抜けて、明石市立天文科学館の一般観望会へ向かう。前に特別観望会は行ったことがあるのだけれども、一般観望会ははじめて。お目当てはM42。天文科学館の40cm反射望遠鏡では、惑星は見たことあるのだけど、星雲はまだお目にかかったことがないのだ。街中とはいえ、40cmなんて大口径でM42を見たらさぞかしすごいに違いない。と思って期待に胸ふくらませて出発したのだが……

 神戸を出たときに晴れてたはずの空は、人丸前駅に着いた頃は一面の薄曇り。「まぁそのうち雲も切れるかもしれんし」と館に入るが、一向に天候回復の気配なし。
 順番待ちの間、4階屋上でタカハシのフローライト屈折とニコンの12cm双眼鏡が出ているのだが、こちらも雲間から月・土星・木星を見るのがやっと。ん〜

 14階の展望台に上がった頃には完全に雲ってしまい、「望遠鏡だけでも見たい方は観測室へどうぞ」と案内があったのだが、結局上には上がらずに帰ってしまった。もっとも西空が晴れて月だけは見ることが出来たらしい。ん〜
 明石の観望会は、きれいに晴れる機会に出会ったことがほとんどない。最も完全に曇られることもそんなにないのだが、微妙〜な天気が多くて、なんだかもったいない。

ぐるうぷ・えん天文部観望会 2002年2月23日

 職場にBORG100mmSWIIセット(改)を担いでいって、夕方から観望会。
 この日のお目当ては、月・木星・土星。街中で見える天体揃い踏みといったところ。ときどき雲が流れてくる気象条件だったが、明るい天体ばかりなので、なんとか持ちこたえた。

 お客さん3名で、みなさん望遠鏡を覗くのは初めて。「キャー」「ワー」「ウォー」と、なかなか賑やかな一時やった。このままスバルやM42に行けるとさらに楽しいのだけど、神戸の街の真ん中ではここまでが限界。もっとも、月のクレーターや木星のガリレオ衛星や、何といっても土星の輪を見てしまったのだから、参加者みなさん大満足の様子だったが、2回、3回と続けるとなるとネタを考えるのがなかなか大変だ。

 この日を設定したのは、実は渋谷の五プラ天文資料の観望会に合わせたのだが、その理由は村松さんの観望会はこれまでなんと全勝という晴天率にあやかったもの。お裾分けを頂いて何とか天気は持ちこたえたのだが……実はこの日渋谷は曇りで、あちらは初めて曇天中止だったらしい。ん〜なんといったらよいのやら。

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