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ノイズ画像集(人工要因)
−塩屋天体観測所・流星電波観測室−


 塩屋天体観測所で観測されたノイズ画像のいくつかを紹介します。
 (ナマのままだと重いので、画像を軽くするため色数を落とすなどの画像処理を加えています)

■PCモニタ(CRT)

 パソコンに繋いでいるモニタのノイズです。バックグラウンドが青一面になるような、ザーッとしたノイズです。この程度なら我慢して観測できますが、もう少し強いノイズが出ることもあり、そのときは観測が難しくなります。
 そんなわけで、必要時以外はモニタの電源を落としています。って、使ってないときに消しとくのは当たり前ですね。

■蛍光灯

 こちらは部屋の蛍光灯のノイズです。電源をONにした瞬間、雷と同じような縦一線のノイズが入ります。スピーカーをつけていても「ザザッ」と雷のような音が聞こえます。蛍光灯がつくときは放電現象が起きていますから、似ているのは当たり前ですね。0045〜0047の間は、縞模様が出ています。縞と縞の間隔は60Hzで、なにやら電力に関係したものだと伺えます。
 この縞模様は出たり出なかったりで、ふだんはこれほど強くはないので、まぁ観測に支障のない範囲内です。

■ADSLモデム

 ADSLのモデムに起因するノイズです。
 当初しばらく原因が分からなかったのですが、あるとき偶然、観測中にモデムのACアダプタをコンセントから引っこ抜いたらノイズがパタと消えて、原因を特定しました。しばらく対処法が分からなかったのですが、モデムとパソコンの両方のアースを取って、ADSLモデムとパソコンを繋ぐLANケーブルをシールド入りの短いものに換えたら根絶することが出来ました。
 流星電波観測報告会に参加されていたみなさんからアドバイスを頂いたのですが、ありがとうございました。

■バイクのエンジン

 流星電波観測を初めて間もなく、毎朝7時半前後に妙なノイズが入るのに気付きました。ところがなかなか原因がつかめません。継続時間は2〜4分ほどで、ちょっとだけ我慢すれば済んでしまうので、それほど気にしなくなりました。
 ところがある日、朝食を取りながらHROFFTの画面を見ていると、向かいのアパートの兄ちゃんがバイクのエンジンを吹かし始めた途端にノイズの嵐。そのままアイドリングをしている間中ノイズが入り続け、兄ちゃんが走り去ると同時にノイズも消えたのでした。こうして謎がまた、一つ解けたのでした。
 ちなみにエンジンも燃料の点火にプラグで火花を飛ばしていますから、雷みたいなものなんですよね。

■飛行機

 人工のノイズでも身近な原因のものばかり紹介してきましたが、こちらは少し遠いところのもの。飛行機が鯖江からのビーコン電波を反射して、入感しているものです。弧を描いているのはドップラー効果で反射された電波の周波数が変わっているためです。高い方から低い方へ動いているので、こちらから遠ざかる飛行機のものなのでしょうか。

(2004.2.24 記/2004.2.25追記)

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