塩屋天体観測所の流星電波観測の設備などを紹介します。
■観測地データ
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なお塩屋天体観測所は2003年6月末に移転しています。移転に伴う変更点を下に記しておきます。
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■観測所の位置
神戸市垂水区の比較的東側の地域で、谷沿いの傾斜地にアンテナを立てています。標高15mほどの場所ですが、東に標高250mほどの山があり、こちらの見通しはききません。また東側に家やマンションが建っているので、送電線も引き込まれており、そちらのノイズの影響を受けている可能性があります。住宅地ですから致し方ないところです。 送信局方向(北東)と反対側は谷沿いのため見通しが良好、また西側は台地がありますが、標高が低いので電波観測への影響はほとんどないと考えています。 |
■アンテナ
2階の屋根上に、COMET製 CA-52HB (2el HB9CV)を設置しています。借家ですが不動産屋の許可を頂いています。 エレメントは53.750MHzに合わせて短縮しています。 地上高は約7mほどですが、傾斜地なので東側には同じ高さに住宅やマンションがあります。写真では手前に写り混んでいる送電線が不気味です(^_^; 送信局から比較的近いので、アンテナは天頂方向に向け、アンテナ面は送信局方向と直角になるよう北東-南東面を向いています。 屋根馬は前に住んでいたアパートの屋根に放置されていたのをもらってきました。これ以上アンテナ高くしても、東側のマンションの高さを超えることはないのですが、せめて手前の送電線よりもう少し高くなるよう、再設置を検討しています。 |
■受信機
受信機はアイテック電子研究所製のHRO-RX1a受信機を使用しています。本来はキットで供給されていますが、完成品も扱われているのでこちらを購入しました。 送料込みで1万円ほどと安価ですが、感度の高さはHRO観測者の中でも折り紙付きです。弱点としては温度変化による周波数変動が起こりやすいことがありますが、特にハード的な対策はとっていません。 受信機はアンテナ直下の室内に設置しています。他の家電製品と離れた部屋の隅の本棚の上に、ポンと載せてあります。本当はPCと別の部屋に置きたいところですが、間取りと配線の都合上、やむを得ず同室内の設置となっています。 受信機の電源はジャンク品で売っていたAC-DCコンバータを使っています。安価な電源はノイズの発生源になりやすいと言われていますが、たまたま「当たり」をつかんだようで、電源系統のノイズの問題はこれまで発生していません。 |
(2004.1.6 記)