■購入のきっかけ7×50双眼鏡だと大きくて持ち運びに不便なので、旅行や携帯用に小型の双眼鏡がほしいと思って購入。2002年現在、現行の「タンクローX」の一つ前のモデルです。 |
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■スペック双眼鏡:PENTAX 8×24 UCF G 双眼鏡 |
小さい軽いコンパクト。実はさらにコンパクトタイプの「タンクローM」(現行はタンクローQ)とどちらにしようか迷ったのですが、眼鏡をかけたときの覗きやすさでこちらにしました。アイレリーフで13mmと15mmのわずか2mmの差なのですが、意外に大きな影響があります(個人差もあるでしょう)。タンクローMは幅(上写真で左右幅)が一緒で、高さ(上の写真で上下幅)が2cm強短くなります。
軽いのでリュックに放り込んで、携帯しています。旅行に行ったときなど、いつでも取り出せるので便利です。対物キャップは元々ないのですが、接眼レンズのキャップも付けないでソフトケースに入れ、持ち歩いています。キャップをなくす心配をしないで済みますし、特にレンズに傷が付いたことはありません。
ピント合わせは使いやすいCF(中央繰り出し)式。視度調整はピント合わせの中央転輪と同軸に付いています。面白い仕組みですが、少々回しにくく感じます。もっとも頻繁に使うものではないので、不用意に動かす心配がないのは長所ともいえます。
接眼レンズ側は回転スライド式の見口で、メガネ使用時と裸眼時でアイポイントの調整が簡単に出来ます。自分の場合、眼鏡常用者なのであまり意味がないのですが、他人に貸すときは便利です。
口径が24mmしかないので、もともと天文用に買ったわけではありません。
普通の景色を見ている分には、なかなかの見え味。見かけ視界が少し狭い気もしますが、それほど気になるものでもありません。欠点を書いてしまうと、逆光下では視野が全体に白けてしまうのと、明るい光源を視野に入れるとゴーストが出やすいことがあります。でも値段を考えると、とても良くできた双眼鏡だと思います。
ほとんど遊びがてらに天体を見たことがあるのですが、これも意外に使えることが分かりました。
星見用として購入をお勧めするものではないですが(天体用なら口径が最低30mmは欲しいですね)、手元にあるなら天体用に試してみて損はないです。旅行先でちょっと星を見たくなったときなど、意外に便利です。
というわけで、星見用に買ったわけではないのですが、たまに星見にも使っているタンクローG。使用頻度は7×50双眼鏡を大きく引き離し、気楽に使える機械としては、値段も含め、良くできているものだと思います。
最近、コンパクトタイプのタンクローMの後継機「タンクローQ」を母にプレゼントしたのですが、試しに覗いてみたら、覗きやすさは心なしかタンクローMより良くなっていて、「一年待ったらこれ買ってたかもなぁ」と思いました。ちなみにタンクローGの後継機「タンクローX」は、見たところそれほど大きな違いは感じられませんでした。個人的にはデザインの点でタンクローGの方が好きですが……
・ペンタックス
(2002.7.9記)