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10209 Izanaki (伊弉諾)
【伊弉諾尊/日本神話中の神】


発見日の位置

軌道シュミレーション
NASA's Near-Earth Object Program Office


登録番号10209仮符号1997 QY1
名称Izanaki (伊弉諾) 発見日 1997年8月24日
発見者清水義定,浦田 武提案者浦田 武
軌道要素2000.0年分点(MPCORBによる)
元期 2001年10月18日
平均近点角 4.39153°
平均日々運動 0.26039194° 近日点引数 339.28172°
軌道長半径 2.4287586天文単位 昇交点黄経 44.61273°
離心率 0.2005750 軌道傾斜角 3.35015°
公転周期 3.79年 標準等級 14.2等




 1997年8月24日に清水義定さんと浦田 武さんによって発見された小惑星。
 命名の由来となった伊弉諾尊(いざなきのみこと・いざなぎのみこと)は、日本神話の中で天つ神の命を受け、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と共に国土や神を生んだ男神です。
 『古事記』『日本書紀』では、伊弉諾尊・伊弉冉尊の二神が天上の「天の浮橋」から、「天のぬ矛」をもって青海原をかきまわし、その矛を引き上げたときに、矛の先から滴り落ちる潮が固まって一つの島となったとされています。これが「淤能碁呂(おのころ)島」で、二神はこの島に降りて、夫婦の契りを結んで国生みをしました。はじめに造られたのが淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)つまり淡路島、続いて四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州と日本の国の骨格をなす大八島が出来ました。
 淤能碁呂(おのころ)島の所在地については諸説ありますが、淡路島周辺では淡路町の絵島、紀淡海峡友が島の沖の島、南淡町の沼島、三原町のおのころ島が比定地としてあげられています。
 国生み・神生みを終えた伊弉諾尊は淡路で崩じ、幽宮(かくりのみや)が設けられました。これが津名郡一宮町にある伊弉諾神社で、伊弉諾尊・伊弉冉尊の二神をまつり、淡路国の一の宮となっています。

<参考資料>

・「広辞苑 第四版」,岩波書店(1991)
・「兵庫県の歴史散歩 上」,山川出版社(1990)

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