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6866 Kukai (空海)
【空海/僧侶・平安時代初期】



1日ごと 5日ごと 10日ごと


登録番号6866仮符号1992 CO
名称Kukai (空海) 発見日 1992年2月12日
発見者大友 哲提案者大友 哲
軌道要素2000.0年分点(MPCORBによる)
元期 2001年10月18日
平均近点角

187.83379°

平均日々運動

0.18705587°

近日点引数

160.48728°

軌道長半径

3.0279951天文単位

昇交点黄経

111.67442°

離心率

0.0485898

軌道傾斜角

11.04948°

公転周期

5.27年

標準等級

11.9等


命名文

M.P.C. 35484
 (6866) Kukai = 1992 CO
  Discovered 1992 Feb. 12 by S. Otomo at Kiyosato.
  Named for Kouboudaishi Kukai (774-835), Buddist priest who was born in Zentsugi on Shikoku Island. He went to China to study Buddhism. After returning to Japan he established 88 temples on Shikoku Island and temples on Kouya Mountain.


小惑星回報 35484号
 登録番号 6866番
 小惑星名 Kukai (空海) 仮符号 1992 CO
  1992年2月12日に大友 哲氏により清里観測所で発見された。
  この小惑星名は、四国の善通寺で生まれた仏教僧、弘法大師空海(774〜835年)の名前である。彼は仏教を学びに中国へ渡航した。日本に戻った後、四国に88ヶ所の寺と、高野山に寺院を建立した。

※和文は福田和昭の適当な訳による



 1992年2月12日に大友 哲さんによって発見された小惑星。
 命名の由来となった空海は平安時代初期の僧で、真言宗の開祖。804(延暦23)年に唐に渡って密教を学び、帰国後は朝廷の信任を受け、京都の東寺・高野山の金剛峰寺の経営に努め、真言宗を国家仏教として定着させました。
 弘法大師の諡号で知られ、全国各地に弘法大師の事跡が残されていますが、その多くは後の世の高野聖によって創作されたものとされています。
 日本で3本の指に入る書道の名人でもあり、「弘法も筆の誤り」のことわざはよく知られています。
 六甲山系の名刹に再度山大龍寺と摩耶山天上寺があります。
 再度山大龍寺(神戸市中央区)は空海が唐に渡る前、この山に登って求法を祈り、帰国後再びこの山に足を運んだことから、再度山の名が生まれたと言います。また空海の渡唐の時に船を守った竜神大蛇が帰国後の登山の時にも現れたと言われ、これが寺号の由来になっています。
 摩耶山天上寺(神戸市灘区)には、釈迦の聖母である摩耶夫人像がまつられていますが、これは空海が持ち帰ったものといわれています。摩耶山の名はこの摩耶夫人にちなんだものです。

<関連ウェブサイト・参考資料>

かたりべ 再度山と大竜寺(神戸市役所ホームページより)
・「広辞苑 第四版」,岩波書店(1991)
・「兵庫県の歴史散歩 上」,山川出版社(1990)

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