1874年12月9日以来、日本で見ることが出来るものとしては130年ぶりの金星日面通過が2004年6月8日に起こりました。日本は日没帯食としてその様子を見ることが出来るはずでしたが、残念ながら雲に阻まれ、関西地方ではまるで見ることが出来ませんでした。
明石市立天文科学館での観望会の様子はこちら。
シュミレーションでは神戸市中央区諏訪山公園の金星台から望む金星日面通過の様子を再現しました。ここは1874年にJ.ジャンセン率いるフランス隊が観測を行った場所です。左画面が太陽の拡大図、右画面が広角で見た空の様子です。
日面通過が始まるのが14時02分、その後17時13分に金星がもっとも太陽の奥に入り込み、20時18分に食が終わります。その間19時13分に日没を迎え、食の全経過を見ることは出来ません。それでも5時間続くロングランの現象ですから見応えは十分でしょう(見えなかったけど)。
この時の金星の視直径は57.7'、地球との距離は0.289AU(天文単位)です。ちなみに2003年の火星大接近時の火星の地心距離は0.373AUです。
次回の金星日面通過が日本で見られるのは2012年6月12日、その次となるとはるか先の2117年まで待たなければなりません。とりあえず、私たちは幸運な時代に生まれ合わせたということで。
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