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関西文化の日
2005年11月5日〜6日

 関西地方では、博物館・美術館に親しんでもらおうと2003年から11月に関西文化の日を設け、賛同している館の入場料を無料にするキャンペーンをやっています。天文科学館は、11月5日(土)・6日(日)の週末に、無料開放が行われました。

 そして、タダでは済まない天文科学館。入館料をタダにした上に、この2日間はイベントづくしです。

フリーマーケット

 なにかある度に門前のフリーマーケット。こちらも定番化しつつあります。10時前だというのにこのとおりの人手。二日目は雨に降られましたが、館の軒下でがんばってお店を開いていました。

まずはビンゴ大会

ドーム内のビンゴ大会

 プラネタリウムドームの中では、朝からビンゴ大会です。座る場所を探すのに苦労するくらい、家族連れでいっぱいです。2日間とも参加しましたけど、私は2日間とも外れっぱなしでした。

帰ってきたブラック星博士

記念撮影中のシゴセンジャー

 朝一番の投影は、軌道星隊シゴセンジャーIII。

 ゴールデンウィークにさっそうと登場したローカル戦隊がシリーズ化されてしまうとは、いったい誰が予測したでしょう。地元のフリーペーパーをはじめ、神戸新聞で取り上げられるわ、毎日放送(TBS系)にTV出演するわ、すっかりブレイクしています。

 そして今回はなんと、主題歌まで出来てしまいました。

 オープニングのナレーション。これまでの展開を語る声が、突如、ブラック星博士の声に変貌します。「ふわーっ、はっ、はっ、はっはっはっはっ……」、不気味な悪役笑いが響き渡ると、館内の子どもたち、キョロキョロしまくりです。

 軽快なファンファーレと共に、シゴセンジャー登場。今回は「シゴセンジャー主題歌誕生記念 火星ツアー」という設定です。なんと火星で主題歌の発表会をやるそうです。豪勢な!

 ということで、まずは火星を探しましょう、と星空解説。すごいですよ、シゴセンジャーレッドが解説台に立つプラネタリウム。マニュアル投影機を操作できる戦隊ヒーローが他にいるでしょうか? 投影機の周囲を歩いているブルーと絶妙の掛け合いで星座と火星を探します。

 そしていよいよ火星に出発。今回はマーズ・ローバー・ミッションの地球から火星までのCG画像(Rover Mission to Mars Animation)です。こいつは何回見ても格好いいです。着陸がちょっと目が回りそうですけど。

 火星周遊飛行の後に、いよいよシゴセンジャー主題歌の発表会場へ……のはずが、そこにブラック星博士登場!

 やる気のないBGMとともにウクレレ抱えてご入場。悪役なのに、館内一同、手拍子で盛り上がります(笑)。

 前回、シゴセンジャーの必殺技「ジャストタイムアタック」で、時計に封じ込められたはずのブラック星博士。今回は「時計の電池が切れた」ので脱出してきたそうです。シゴセンジャーも案外詰めが甘い!?

 ここから先はおなじみクイズ対決。「地球と火星、どちらが大きいか?」という問題に間違えて、「わしは地球より小さな星を手に入れようとしていたのか〜っ」と頭を抱えるブラック星博士。ゴールデンウィークの初回登場時は、泣き出したお子さんもいたというのに、最近はすっかりお笑い系になってきました。

 最後は新作のシゴセンジャー主題歌「GO! GO! シゴセンジャー」が流れて大団円。 きちんと戦隊もの風に仕上がっていてなかなか秀逸です。天文科学館のオリジナルグッズでCD出ないでしょうか。

ニュートリノ展

ニュートリノ展看板ニュートリノ展パネルノーベル賞メダルレプリカ

 特別展「ニュートリノ展」もオープン。こちらは12月11日までのロングランです。11月20日に小柴先生の講演会が予定されているので、それに合わせた企画。

 3枚目の写真は、ノーベル賞のメダルの「本物のレプリカ」です。本物のメダルと一緒に、3つだけノーベル財団からレプリカを頂けるそうなのですが、その3つのレプリカのうちの1つという、由緒正しいレプリカです。ちなみにノーベル財団、他でのレプリカの制作は認めていないとのこと。だから「本物のレプリカ」です。

 SN1987Aのニュートリノを観測したときの大学院生のノート(一生懸命エネルギー値か何かを計算している)や、光電子増幅管の見本など、面白い展示物もいろいろ来ています。

 ちなみに5日・6日の13時台のプラネタリウムは、ニュートリノについての特別番組でした。

プラネタリウムいろいろ

 朝一番の投影はシゴセンジャー、3回目は特別投影のニュートリノ。2回目と5回目は通常番組のガンマ線バースト。

 残る4回目はプラネタリウムコンサートでした。私が聴いたのは5日のゴスペルコンサート。中でも夕暮れ時の「Amazing Grace」雰囲気出てました。

 あと、途中に挟んだ星座解説で、みなみのうお座の絵が出たときに、「お魚食べた〜い」と叫んでいた女の子がいました。みなみのうお座、そんなに美味しそうには見えないのですが……

 2階の天文ホールでも、いろんな講座をやっていたのですが、こちらは聞きそびれました。

出店もいろいろ

もちつき中

 たこ焼きやらポップコーンやら、いろいろありました。館長さんがたこ焼きの粉をかき回しているのもびっくりですが、「つきたて餅」は男性スタッフが渾身の力を振り絞ってついていました。元気ですか〜。

宇宙服で記念撮影

記念撮影中

 今回はスペースシャトルの船内作業服(のレプリカ)をJAXAから借りてきました。ヘルメット見たら「宇宙開発事業団」の備品シールが貼ってありました。背景はペーパークラフトのスペースシャトル。これでポーズを決めると、いかにも「今から宇宙へいってきます」みたいな写真が出来上がるのです。

 空いていたら撮ってもらおうかと思っていたのですが、ずーっと順番待ちの家族の列が出来ていたので、今回はパス。前回撮っておけば良かったなぁ。出来上がった家族宇宙写真を見て「今度の年賀状はこれだ!」と喜んでいたお父さんがいましたよ。

火星観望会

望遠鏡に行列自作ドブソニアン

 5日・6日の両日とも火星観望会が予定されていましたが、天気予報は下り坂で、6日の好天は望み薄。10月29日・30日とも曇り空に阻まれただけに、5日夜に期待が集中しました。

 6時開場なのに、30分近く前から駐車場に車がやってきます。参加者の気合いを感じます。

 いつもはプラネタリウムで解説をしてから観望、という順序なのを、この日は夕方から少しずつ雲が増えてきたので、多少でも火星が見えるうちにと、いきなり観望に突入です。

 4階日時計広場に3台用意した望遠鏡、いきなりの長蛇の列。火星も雲間に出たり入ったりで、2003年の大接近を思い起こさせる雰囲気でした。ちょうど大シルチスが表に出ていて、比較的模様を確認しやすい状態だったこともあり、「薄暗い模様が見えた」と喜ぶ人たちもけっこう多かったです。

 右の写真は宇野家の自作ドブソニアン。観望会に持ち込むとは、なかなかやります。かわいい火星が見えていました。

16階観測室

 こちら16階の40cm反射望遠鏡。光量があるせいか「白い火星が見えた」という参加者も多かったです。火星が白いんじゃないんです。望遠鏡が大きいから、明るく見えたんですよぉ。

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