塩屋天体観測所|プラネタリウム・天文台訪問記|明石星の友の会活動紹介・海賊版
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2007年度の3回目の例会は、西はりま天文台から内藤博之研究員をお招きして、お話を伺いました。
実は内藤さん、とってもホットな人なのです。口径2mなゆた望遠鏡で、2007年9月に超新星を見つけてしまったばかり。関西圏での超新星発見第一号、そして国内の望遠鏡で発見したものとしては最遠(約5億光年)のおまけまでついてきました。
・なゆた望遠鏡、国内で最遠の超新星を発見!!(2007.9.13兵庫県立西はりま天文台)
・内藤博之さん、なゆた望遠鏡で超新星2007igを発見(2007.9.12アストロアーツ)
どんな観測をしているのかというと、きわめて地味そのもの。
過去に撮影された写真と、最近撮影した写真を並べて、変化のあったものを探し出すのですが……なかなか大変です。
今回の講演会に合わせて、3組の「発見前」「発見後」写真を用意して、ドームに投影して、みんなで「間違い探し」ならぬ「超新星探し」に挑戦したのですが……上級編の3つめは、さっぱり分かりませんでした。同じ写野といっても、撮影条件で星や銀河の像が膨らんだりシャープだったり、機材によって粒子が粗かったり細かかったり、一筋縄ではいかないのです。
みごと正解した子どもには、SNOWプロジェクトグッズがプレゼントされました。いいなぁ。
今回の超新星、実は西はりま天文台で行われている@サイトプログラムの素材画像を撮影している最中に見つかったそうです。
@サイトプログラムは、天文台のお客さんが実際の観測現場で研究者と交流し、場合によっては一緒に観測もしてしまおうという、意欲満々の企画です。
このプログラムの中には、超新星探しも含まれています。
と、いうことはですよ。西はりま天文台に泊まって、これに参加すると、私も超新星発見者に名前を連ねることが出来る……かもしれないわけです。なんかワクワクしますね。
時間のある人は明石駅近くのファミレスで、お食事などしていくわけですが、内藤さんも西はりまへの終電ギリギリまで付き合って下さいました。なんというか、物腰が柔らかくて、お茶目な方でした。
2枚目の写真で、内藤さんの前に移っている物体はこれです。再登場の機会はあるのでしょうか。