塩屋天体観測所プラネタリウム・天文台訪問記明石星の友の会活動紹介・海賊版
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世界天文年2009特別講演会
「望遠鏡400年が開いた宇宙像」
2009年9月12日

 2009年は世界天文年。

 9月12日の天体観望会は、世界天文年2009日本委員長で、放送大学教授で国立天文台の前の台長としておなじみの海部宣男さんの講演会がありました。

「望遠鏡400年が開いた宇宙像」

 タイトルは「望遠鏡400年が開いた宇宙像」。

 ガリレオが望遠鏡を向けて観察した宇宙の話題から始まるのですが、質の良い教養番組の解説を見てるんじゃないかというくらい、そつなくまとまった分かりやすいお話です。

 ガリレオが幽閉されていたフィレンツェ郊外の家とか、そこに生えているイチジクとか(ガリレオの好物だったそうです)、それを食べた話とか……まじめなお話の中にも、いろんなエピソードがちりばめられていたり。

 望遠鏡の発達とともに広がった宇宙(正確には人類が認識できる宇宙が広がったと言うべきか)。

 後半は現在の天文学の最前線のテーマで、その一つが系外惑星。当初は木星より大きな惑星ばかり発見されていましたが、現在はどんどん小さい惑星も見つかるようになり、さらに小さい物ほど数が多い……そのうち地球のような惑星も、というところからは今後の課題。

 さらに地球型の惑星が見つかれば、そこに生命の痕跡を見いだすことが出来るか……というのはさらに先の課題。

 地球型の惑星を探すプロジェクトはすでに始まっていて(NASAのケプラー衛星など)、生命の痕跡を探す観測方法もいくつか提案されているそうです。そんなに遠くない未来のお話です。

さて観望会は

 サインや記念撮影攻めに会う海部さん。子どもたちに大人気です。

 講演会の終了後は天体観望会が予定されていましたが、この日は夕方から土砂降りの雨。講演会が終わった時点で雨こそ上がったものの、どんより曇り空。ということで観望会は無しで、16階観測室の見学となりました。私は参加しなかったのですが、伝え聞く話によりますと、あとで雲が切れて、木星を見ることが出来たそうです。

 ガリレオの話を聞いた直後に見る木星。ちょっとうらやましいですね。

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