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(メーカー不詳)7×50双眼鏡


■購入のきっかけ

 ハレー彗星を見るために親にねだって購入してもらったもの。本当は名のあるメーカーのものが欲しかったのですが、新宿のカメラ屋の店員の「いや、性能は一緒ですよ」の言葉に親が負け、ノーブランドの双眼鏡になりました。いちおうBak4プリズムでした。

■スペック

双眼鏡:7×50 双眼鏡
 (倍率7倍 口径50mm 実視界7°くらい  見かけ視界 50°くらい ひとみ径7mmくらい アイレリーフは記憶にない)

■最初の印象

 ノーブランドの双眼鏡で、大いに不安だったのですが、使ってしまえばそんなに気にならなくなりました。今から思えば、どこかのメーカーがOEMでつくっている製品を、ブランド名なしで出したものだったのでしょう。

■操作性

 星見のときはもっぱら三脚に付けて使っていました。中学生ながらに、手持ちと三脚固定で見える星の数の違いに驚いた記憶があります。手持ちでも使えないことはなかったですが、楽ではなかったですね。外装はゴムラバーで、ツアイスのクラシック風の凸凹がついていました。

■光学系

 プリズムはBak4使用と銘打ってありましたが、少し離して接眼部を見ると、一方向だけ、わずかながらケラれている部分がありました。実際は特に不満もなく使っていたと思います。

■その後

 無事ハレー彗星を家族で観望した後、中学生時代いっぱい使い倒しました。写真は1987年9月の日食の時の観測風景を撮った写真の片隅に写っていたもの。カラーのくせにセピア化していますが、時期的に最晩年の姿です。
 この当時使っていたミザールの6cm屈折が長焦点の鏡筒で、まるで星野観望で使えなかったので、星雲・星団はもっぱらこの双眼鏡で見ていました。当時は帰省先の茨城の空もまだまだ暗かったですし(神戸と比べてですが)、それなりに活躍してくれた双眼鏡です。
 高校に入ってから二代目の7×50双眼鏡となるビクセン・アスコットを買ったのですが、初代のこのメーカー不詳双眼鏡がどういう末路をたどったのか、まるで覚えていないのです。たぶん壊れて星になったと思うのですが……

(2004.1.5記)


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