塩屋天体観測所プラネタリウム・天文台訪問記
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南極観測船「ふじ」(2)

(2006.10.7訪問/2007.7.9記)

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 レーダードームの上に広がる、どこまでも青い空。南極の空は、どんな色だったのでしょうか。

船内のお医者さん

 「ふじ」のB1階(第2甲板)は観測隊員と乗組員の居住区で、船内の様々な設備もこのデッキに集中しています。

 南極までの航海は長いですし、大勢の観測隊員と乗組員を抱えていますので、医務室もあります。しかし、なんて狭い診察ベッドでしょう。

 医務室とは別に、歯科治療室もあります。しかし、揺れる船内で歯の治療など受けたくありません(汗)。

元祖タイガーカットハウス!?

燦然と輝く理容店マーク

刈る人も隊員

 「ふじ」の船内には理容室もありました。お医者さんは本物が乗っていますが、理容師は乗組員の器用な人が務めていたそうです。いちおう出航前に「特別訓練」があったのだとか。「予約制、洗髪なし、料金は無料」だったとのこと。

再び廊下

広くなくて暗い廊下

謎の脱出口

 「ふじ」の廊下はさほど広くなく、照明も暗め。もともと暗いのか、展示用に暗く落としてあるのかは分かりません。

 そして所々に「×」印の脱出口があります。

こちらは庶務室です。タイプライター?

ちょっと一休み

観測隊員の部屋

 観測隊員は、船を運航している海上自衛隊からすれば「お客さん」にあたります。その客室ならぬ観測隊員の部屋は2人部屋と4人部屋。士官室とほぼ同じ作りです。

コーヒー片手に資料を読む

その姿勢で立ち止まられると、ちょっと怖い

 公開されているうちの一部屋。全部で18室あったそうです。

この本は当時のままなのでしょうか

どの部屋にもある「トップ」

 本の趣味は幅広いようです。しかし南極に行くのに「鉄道ものしり事典」って。

 第1甲板の士官室にもありましたが、「酵素パワーのトップ」が、御用達の洗剤だったのでしょうか。

乗組員はつらいよ

 B1階(第2甲板)の船首部と船尾部に自衛隊の一般乗組員の居住区があります。船尾側の第2居住区が公開されています。

ベッドの群れ

ほとんどハンモックなのでは

 この第2居住区、「居室」じゃなくて「居住区」というだけあって、プライバシーの欠片もない105人詰めの大部屋。3段ベッドが27台に2段ベッドが14台。しかもベッドとはいえ、スプリングどころか、網じゃないですか。

 これを見ると、やっぱり自衛艦だという気がします。これで南極まで行ったのかと思うと、頭の下がる思いです。

エンジンルーム

ゴミはくず入れに

 第2居住区の床の一部を切り抜いて、階下のエンジンルームを見ることが出来るようになっています。ディーゼル電気推進式。

階段展示

生活用品。オレンジ色は携行食品

ふじの鐘

 B1階の第2甲板から、2階の01甲板へ、一挙に階段を登ります。

 階段の途中に展示してあった観測機器とジャイロコンパス。極地域では磁気コンパスは大きくずれるので、ジャイロコンパスは大切な航海用具だったに違いありません。

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(2006.10.7訪問/2007.7.9記)

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