塩屋天体観測所|東経135度子午線を訪ねて
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最終更新日:2010.10.21
東経135度子午線を訪ねているうちに西脇市で通過した北緯35度線。
本州を東西に横断するだけあって、こちらも各地に標識やモニュメントが建てられています。
東は千葉県から西は島根県まで、とても長い範囲に渡るので、一気に訪問するわけには行きませんが、旅先などで見つけたものを気長に紹介していきます。
みなさまからの情報もお待ちしております。
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所在地:大津市木下町・大津湖岸なぎさ公園 大津市内の琵琶湖岸、なぎさ公園に建つモニュメント。 大津湖岸なぎさ公園は端から端まで4.8kmありますが、これはずいぶん南東寄りに建っています。赤御影石の台座に御影石の地球を乗せたシンプルなデザインです。 交通:JR東海道線「膳所駅」下車徒歩15分 |
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所在地:大津市・JR西日本「大津駅」上り線ホーム西端 JR東海道線の大津駅・上り線ホームの西端にある北緯35度モニュメント。写真下側のホームの上に置かれたレールが東西に伸びる北緯35度線をあらわしています。 2万5千分の1地形図を見ると、大津駅の隅がギリギリいっぱい日本測地系の北緯35度線にかかっているのを確かめることができます。大津駅にはこのほか北口改札内の通路にも北緯35度線を示す標識があります。 ※明石市立天文科学館の井上毅さんに教えて頂きました。 交通:JR東海道線「大津駅」上りホーム上 |
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所在地:京都市四条河原町交差点・阪急百貨店前 京都市街の中心部、東西の四条通と南北の河原町通の交差点の阪急百貨店角にあるモニュメント。京都市は市街の中心部を東西に北緯35度線が通っていて、四条通がほぼその位置にあたります(正確には61m南)。 車も人通りもとても多い場所ですが、あまりに風景に溶け込んでいるせいか、目をとめる人はそれほど多くない様子。 ちなみに京都市の道路元標は、三条通と大宮通の交差点にあります。 ※上西勝也さんの「三角点の探訪」サイトを参考に訪問しました。 交通:阪急京都線「河原町駅」下車すぐ |
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所在地:西脇市上比延町
東経135度と北緯35度の交点にある西脇市は「日本のへそ」を名乗り、たくさんの経緯度標識を建てています。 道路標識の看板型の同タイプの標識がたくさんあるのですが、西脇市内の一連の北緯35度標識の中で、もっとも東にあるものです。 ※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんに教えて頂き、一緒に訪問しました。 ※ハンディGPSでの測定は一度のみなので、GPS実測値は暫定値としています。
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所在地:西脇市上比延町
県道36号線(西脇篠山線)の上比延交差点脇にある標識です。東屋のお堂がよいアクセントになっています。 ※ハンディGPSでの測定は三度のみなので、GPS実測値は暫定値としています。基準測地系「Tokyo」設定で測定したものを、TKY2JGDで「GRS80」に変換しています。
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所在地:西脇市上比延町364-2
1919年8月、東京高等師範学校付属小学校(現:筑波大付属小)の肥後盛熊氏が、東経135度線と北緯35度線がそれぞれ日本の東西・南北のほぼ中央を通ることから「経緯度交差点が日本のへそ、それが西脇にある」と提唱。その後1922年に多可郡教育委員会が50周年記念事業として経緯度交差点標識の建立を決め、翌年測量を実施、10月に標識が完成しました。 手前の石標が経緯度交差点を示すもので、石標上面の十字線交点が日本測地系の東経135度と北緯35度の交差点です。 日本測地系による1/25000地形図では「谷川」「比延」「中村町」「西脇」の図葉の交点となるため、それぞれの図の角に「経緯度標」が掲載されていました。
※「国土地理院発行の地形図に記されている唯一の標識」と書いていましたが、京丹後市の子午線最北端の碑も1/25,000地形図に記されていました。訂正します。(2005.2.13) ※木陰で読めなかった西面の碑文を2008年9月28日の訪問時に判読しました。(2008.10.4追記) 地図表示: |
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所在地:西脇市上比延町
1990年3月に「ふるさと創生事業」の一環として、GPSによる経緯度交差点の測量を実施。1994年4月にモニュメントが完成しました。岡之山の中腹にあり、4本のポールの中央のコンクリートボックスが「日本のへそ」となります。測量法の改正に伴い、日本でも2002年度より世界測地系が採用されたため、晴れて新しい経緯度交点に「昇格」しました。 にしわき経緯度地球科学館の東脇にモニュメントへの遊歩道入口があります。 ※2008年8月3日にハンディGPSで実測したところ、北緯35°00′00.1秒、東経135°00′00.2秒でした。測定誤差の範囲内で一致しています。(2008.8.8) 地図表示: |
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所在地:西脇市寺内
国道175号線の44.7キロポストの脇にあります。もっともキロポストより子午線標識の方がずっと目立ちます。すぐ隣に木が生えているため、南側からは枝の影になって分かりにくいので要注意です。 ※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんに教えて頂き、一緒に訪問しました。 ※ハンディGPSでの測定は一度のみなので、GPS実測値は暫定値としています。
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所在地:西脇市坂本
用水路に沿った田んぼの中の狭い道にポツリと立っています。写真撮影時には何かの拍子に向きを変えられたのか、東西方向を指すはずの標識が南北を向いていました。 ※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。 ※ハンディGPSでの測定は一度のみなので、GPS実測値は暫定値としています。
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所在地:西脇市坂本
「北緯35度線標識(坂本)」の道向かいにある電柱。薄いピンクに塗られた上に、「北偉35線上」と記されています。「北偉」という表現に何らかの意図があるのかどうかは確認していません。 ※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。 ※下記の「北緯35度線標識(坂本)」の道向かいにあるので、ハンディGPSによる測定は行わず、経緯度は同標識のものを掲載しています。
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所在地:西脇市坂本
西脇市坂本に建つ北緯35度線標識。交差点の北西角にあります。この標識から、前記の「北偉35線上」電柱と、用水路脇の北緯35度線標識をまとめて見渡せます。 ※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。 ※ハンディGPSでの測定は一度のみなので、GPS実測値は暫定値としています。
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所在地:西脇市寺内
西脇公園の野球場とテニスコートの間にも北緯35度線標識があります。 西脇市内の経緯度標識は、日本測地系に基づいて、かなり精度よく建てられていて、同じタイプの標識でも回っていて気持ちがよいです。 ※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。 ※ハンディGPSでの測定は一度のみなので、GPS実測値は暫定値としています。
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所在地:島根県江津市和木町
江津市和木町に建つ北緯35度線最西端地点の看板です。看板には、北緯35度上の主な街が示してあります。 ※このモニュメントの写真3点及びGPS実測値は名古屋の宇津巻竜也さんよりご提供いただきました。ありがとうございました。 ※携帯附属のGPSを使用し、測定は一度のみ実施。使用機種:au IS01、使用ソフト:GPS Searcher FREE Ver.1.0.1 (UNITECOMs co.,ltd.)
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(2001年10月1日記/2010年10月21日更新)