塩屋天体観測所東経135度子午線を訪ねて
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子午線とは!?

子午線のお話

昔の方位の示し方 昔の中国では、方角を干支(えと)の十二支で表していました。

 右図のように、真北の方角が「子」、真南の方角が「午」となり、「子午線」とは真北と真南を結んだ線の意味になります。ちょっと堅苦しい言い方をすれば、任意の地点を通る南北線ということになり、地球上に無数にあることになります。

 この干支で表す方角ですが、現在でも地名などにその名残が残っています。東京都の江東区の埋め立て地に辰巳(たつみ)という地名がありますが、これは江戸城の南東方向にあることから来ています。また明石市の明石城本丸跡には2つの櫓が残っていますが、この名前も巽櫓(たつみやぐら)と坤櫓(ひつじさるやぐら)。それぞれ本丸の南東と南西にあることから名付けられました。

経度と緯度のお話

地球上での緯度と経度 南北両極と地球中心を含む平面で地球を切ったとき、切り口の地球表面に沿った線が子午線になります。右図の北極点と南極点を結んで地表に沿って伸びている線がそれです。子午線のことを経線とも呼びます。

 また赤道と平行に地球を輪切りにしたときの、切り口の地球表面に沿った線が緯線になります。左図の赤い線が赤道で、それに平行して走っている線が緯線です。

 「経」も「緯」もいとへんのついている文字ですが、「経」は織物の縦糸、「緯」は横糸を意味しています。うまく名付けたものですね。

 地球上の任意の地点の場所を示すのに、経度と緯度という2つの数字を使います。

 経度はイギリスのグリニッジ天文台を通る子午線を基準にして、東と西に180度ずつ測っていきます。緯度は赤道を0度として、南北両極へ90度ずつ測っていきます。言葉で説明するより、右の図を見て頂いた方が分かりやすいかもしれませんね。

(2001年10月1日記)

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