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樺 穂
か ば ほ
KABAHO
真壁 まかべ 東飯田 ひがしいいだ
◆DATA
  茨城県真壁郡真壁町長岡
  開業:1922(大正11)年3月20日
  廃止:1987(昭和62)年4月1日
  土浦駅から32.1km 真壁駅から1.9km
 真壁-岩瀬間は1918年9月7日の開通、筑波鉄道では最も開通が遅い区間です。当初設けられた中間駅は雨引駅のみでしたが、樺穂駅は1922年に開業しました。
 これは地元の樺穂興業の要請によるもので、用地・施設は同社の寄付に拠ったようです。樺穂興業は樺穂駅から2.8キロの区間を営業していた人力軌道で、加波山中で産出される石材の搬出を行っていました。1950年代半ば(昭和20年代末)に営業を停止したようです。(中川浩一『茨城の民営鉄道史』(1981,筑波書林)による)
 筑波鉄道の駅跡はよく残っていますが、樺穂興業の形跡は跡形もありません。
樺穂駅跡 樺穂駅跡
 対面式の石造ホームが残っています。自転車道の開通にあわせて、整備が行われたようです。

樺穂駅ホーム
 旧下り線側はホーム上面まで緑色舗装がされていました。右側の旧上り線ホームは当時のままの姿です。
樺穂駅ホーム

青色カラー舗装 赤色カラー舗装 カラー舗装
 駅で緑色だった舗装は、青になり、やがて赤になります。(樺穂-東飯田間)

草むした廃線敷をゆく
 自転車道が整備されていない区間は、ご覧の通り草ぼうぼうの状態でした。ヤブをこぎながら進みます。(樺穂-東飯田間)
草むした廃線敷をゆく

用水路の橋 用水路の橋
 橋自体はI形鋼の簡素なものですが、橋台は石組みの非常に立派なものです。土浦近辺ではレンガの橋台でしたが、近辺で産出する石材を利用したものなのでしょうか。(樺穂-東飯田間)

橋をわたる
 よい子のみなさんは素直に迂回してください。(樺穂-東飯田間間)
橋をわたる

(写真撮影 1996年12月20日)

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