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7月20日(日)・出発 | |
怪しげな空模様の中、天文科学館を出発です。望遠鏡や双眼鏡といっしょに、傘まで積み込むスタッフの方もおりました。館長さんに見つかって「不心得者!」と言われておられたようですが……(笑) 毎回お世話になっているのは明石市の観光バス。いずれも星の名前が付いていて、今回やってきたのは「きんせい」号です。まるで私たちのために用意されたようなバスです。 |
にしわき経緯度地球科学館 | |
東経135度・北緯35度の交点「日本のへそ」にあるのが「にしわき経緯度地球科学館」です。勘の良い方なら気付いておられるかもしれませんが、明石の天文科学館のほぼ真北にあたります。 ここでは館内の見学と昼食タイムと相成りました。 |
見学したプラネタリウムは昨年導入されたばかりのミノルタ最新鋭機「メディアグローブ」。全天をコンピュータグラフィックスで投影するデジタル時代の申し子です。 投影される星空は、「ステラナビゲーター」という天文シュミレーションソフトがあるのですが、それを全天周映像にしたような雰囲気です。 |
投影機本体は、実は人の背丈よりも小さいもの。投影終了後、物好きな人たちがぐるっと機械を取り囲んで、しげしげと見入っておりました。 明石の巨大アリンコのような投影機を見慣れた目には、なんともびっくりするようなプラネタリウムでありました。 |
ドームに鎮座した81cm反射望遠鏡の雄姿。 口径だけで比べると、見慣れた明石の天文科学館の望遠鏡の2倍もあります。 制御システムは、懐かしのPC-9801を使ったスグレモノ。さすがに今度、更新されるそうです。 曇っていたので、望遠鏡の説明だけの予定でしたが、試しにドームのスリットを開けたら、なんと晴れ間が覗いていました。 |
最初に望遠鏡の説明を聞いたあと、さっそく望遠鏡を昼間の星に向けました。目指すは私たちに一番近い恒星、太陽です。 さすがに81cm反射望遠鏡を向けるわけには行かず、付属の15cm屈折望遠鏡にプロミネンスを見るためのフィルターをつけての観望です。 雲が行き交う中でしたが、晴れ間をぬって、ほぼ全員の方が太陽の縁に立ち上る紅炎を見ることが出来ました。 |
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ところで、西脇で忘れてはいけないのが、東経135度・北緯35度の交点「日本のへそ」です。左下が世界測地系版、右下が旧日本測地系版です。世界測地系のモニュメントは丘の中腹にあって、ここでお弁当を食べようと思ったら、日差しを遮るものがなくて大変なことになりました。 | |
目を覆うばかりの曇天から、一転して広がる青空。
そんなこんなで「にしわき経緯度地球科学館」を後にし、
期待に胸膨らませながら、一路、宿泊地&観測地の「アルビレオ」に向かう一行でありました。
Part I Part II Part III
(2003年7月20日〜21日/2003年7月30日掲載)