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7月20日(日)・アルビレオ | |
目的地のアルビレオに着いたところで、天慶は再び悪化。なんと雨まで降り出してしまう始末です。 ま、ここはまずは温泉に浸かります(笑)。 続いて夕食。アルビレオの食事は毎年、おいしいと評判です。 で、そのあとみんなでオリエンテーション。今晩見える星空と、いま注目の火星の話題、そして天体望遠鏡のあれこれなどもりだくさんです。で、ウクレレの演奏などもありました。 |
アルビレオ天文台 | |
一向に回復しない天候の中、とりあえず望遠鏡だけでも見学させてもらいましょう、ということで、建物のてっぺんにあるドームに案内して頂きました。60cm反射望遠鏡はすごい迫力で、いっしょに載っかっている15cmの屈折望遠鏡がおもちゃのようです。 で、みんなで説明を聞いているとき、ふと空を見上げると……「ベガだ!!」 なんといつの間にか雲が切れ始めたではありませんか。わずかな晴れ間から、夏の大三角、そしてうっすら天の川の姿も見ることが出来ます。見学だけの予定だった望遠鏡も、急遽、観望準備に突入です。ペンションの名前の由来となった、はくちょう座ベータ星・二重星のアルビレオをみんなで観察しました。 雲の切れ間は、わき上がってきたガスに覆われて、ほんの十数分で消えてしまいました。 |
その後、有志でアルビレオのすぐそばにある、いりえさんの観測所を見学に行きました。いりえさんはコメットハンター(彗星探索家)で、これまでも名前は付いていないものの、新彗星の独立発見の経験をお持ちだそうです。 観測所も基本的には新天体の発見のためにつくられたもので、主力の望遠鏡は写真用のライトシュミットカメラ。その代わりといっては何ですが、口径15cmの双眼鏡が眼視探索用に置かれています。 話を聞けば聞くほど、星を見るためによく考えて設計されていて、こんなのを自分でもほしいなぁ、とついつい思ったりしたのでした。 |
再び空は雨模様。
夜中に一度だけ、火星がほんのひととき顔を出したのですが、
その後、空は雨雲とガスに閉ざされてしまいました。
Part I Part II Part III
(2003年7月20日〜21日/2003年8月10日掲載)