塩屋天体観測所へ戻る>
雑記帳indexへ>

観測所雑記帳 Sep.2002


有明の月 2002年9月2日

 本屋で何気なく雑誌棚を眺めていたら、月の特集をしている雑誌があった。もちろん天文誌ではない。
 月齢ごとの月の呼び方の解説があって、十六夜を過ぎた月の注記に「有明の月……朝になっても空に月が残っていることから」という説明書きがあった。

 今朝、仕事場に行く途中、下弦を過ぎた月が青空に高々とかかっていた。有明の月。

『星になったチロ』 新書版 2002年9月6日

 仕事帰りに寄った本屋。いつもはエッセイなどが並んでいる棚が、夏休み向けに児童書のコーナーになっていた。そうと知らずに立ち寄ったのだが、意外に面白そうな本や、懐かしい本があって、なんだかんだとハマって眺めていた。

 ふと、懐かしい表紙の本を発見。遠い空を見つめるような視線の白い犬。
 「あれっ、あ、チロ!?」
 なんと、『星になったチロ』の新書版が出ていたのだった。
 当初は私が中学生の頃に出版されたもので、小学生の読書感想文の指定図書にもなっていた。著者は藤井旭さん。何度も読み返して、続編も全て買いそろえた。家族旅行で、浄土平に連れていてもらったこともあった。そんなわけで、懐かしいやら何やらで、ついつい手にとって、しげしげとページをめくってしまった。

 本文は基本的に当時のままなのだが、新しい写真も入っていたり、オーストラリアの「チロ天文台」のことに触れてあったり、ちょっとだけこの間の時の流れを感じさせるものもあって、感慨に浸ってしまったりもした。

 帯に書いてあった数字によると、なんでも60万部のベストセラーなのだとか。

星野写真講習会&星の友の会例会 2002年9月7日・8日

 ……のお話はこちら(星野写真講習会)こちら(星の友の会例会)
 実は例会の前にプラネタリウムも見に行ったのだが……こ〜れが大爆睡。北斗七星の解説から先、何も覚えてないような前後不覚。寝に行ったときでさえ、いつもは日の出の前には目が覚めるのだが、この日に限っては目が覚めたらドーム内が明るくなっておりました。お客さんから拍手が起こっていたので、面白い投影だったはずなのだが……一人で呆然とキョロキョロしている間の悪さったら。○○解説員にはしばらく顔向けできません。と、いいながら晩の例会でしっかり顔合わせてしまいましたが。
 最近は職場でも午後は眠気が襲ってくるのだが、午後の投影に行ったのはうかつだった。ははは。

七色のシリウス 2002年9月18日

 夜中に星を見ていると、ついつい時間を忘れてしまいそうになる。
 雲が流れてきたので望遠鏡を片付けようとしたら、南東の低空に、明るい光点が見えた。最初は関空から飛び立った飛行機かと思ったのだが、飛行機にしては色が違うし、動きがない。というわけで、昇ったばかりの今シーズンの初シリウス。

 望遠鏡を向けたら、大気のプリズムで七色にきらめいて、ダイヤモンドの鋭い輝きとオパールの不思議な色彩を掛け合わせたようなきらめき。たまに薄雲が流れて消え入りそうになるのだが、サーッと普通の白い光点になったかと思うと、雲が退いたらスーッと七色のきらめきを取り戻す。すっかり見入っているうちに、いつの間にか空が晴れてきて、それから30分以上も星を見るハメになってしまった。

 青白い凍てつくようなシリウスも好きだが、こんな七色のシリウスもいいなと思った。新たな魅力発見、といったところ。

おぼろ名月 2002年9月21日

 旧暦8月15日、中秋の名月。
 今年は明石市立天文科学館で「月見の夕べ」が開催された。
 まずはプラネタリウムドームで、お月見の解説と「月と星の音楽」フルートとピアノの生演奏。それから月見団子が配られて、名月観望会という趣向。一般定員300名になんと倍近い申し込みがあったとか。

 明石のドームでのライブ(野球場みたいだ……)は初体験だったのだけど、たまには星と音楽の夕べ的な空間も素敵なもので、すっかり雰囲気に浸っておりました。

 その後の屋上での観望会は、曇り。ベタ曇りではなくて、薄雲が全天にかかってのおぼろ月夜。まるっきり月が見えないわけではないのだけど、望遠鏡で見てもぼんやり輪郭を見るのがやっと。友の会で観望会のお手伝いをさせて頂いていたのだが、期待感満々の一般の方々に「いや〜この通り雲がかかってしまいまして……」としか解説(?)出来ないのが、残念というか、なんというか。

 でも、ま、たまには「おぼろ名月」も良いのではないのでしょうか。月見団子も美味しかったことですし。

十六夜月 2002年9月22日

 旧暦8月16日、十六夜月。
 福岡から友人ご一行が来神。久しぶりに夜遅くまで飲んで(私は下戸なのでウーロン茶だけ)、帰りの空に、雲間の月。「今日は十六夜の月だね〜」なんて声をかけられた。「いざよい」という響きが昔から好きで、なんだか嬉しかった。

立待月 2002年9月23日

 旧暦8月17日、立待月。
 部屋の窓から、神戸市街の上に、こうこうと月が昇ってくるのが見えた。

 改造した自作77mm屈折のテスト。もらいもののレンズでコートもはがれているせいか、月面観望時のコントラストは今ひとつだが、星像の切れはBORG100よりいいくらい。BORGの片持ちフォーク赤道儀と組み合わせて全重量3.8kg。ちょっと月や惑星を見るにはもってこいの機材になった。

 今日は昼間も紀淡海峡の友が島が見えていて、秋らしいすがすがしい透明感。
 こんな季節がずっと続いてくれたらよいのに、というのは叶わぬ願いと分かっているのだけど、秋が好きな自分としてはついついそんなことを考えてしまう。

 そういえば今日は、秋分の日だった。

居待月 2002年9月24日

 旧暦8月18日、居待月。
 立って待っているのに疲れて、東の空に昇るのを居座って待っているはずの月なのだが……

 仕事で届け物に行ったビルの窓から月の出を見るハメになってしまった。神戸港からの月の出で、それはそれできれいだったのだが、居待どころか勤務中の月になろうとは。

 考えてみれば、昔は照明器具が今のように発達していなかったから、日が沈んだら基本的に夜は早かったはずなのだ。その分、朝は早かったわけで、そうでなければ日の出後すぐに沈んでしまう十六夜月を有明の月として見ることは出来なかったろう。妙なところで納得。

寝待月 2002年9月25日

 旧暦8月19日、寝待月。
 寝て待っていたわけではないのだが、今日は自宅でPCに向かっている間に月が昇ってきた。個人的居待月と言ったところ。

 今日の月の出直後は、雲がかかってきれいに傘がかかっていた。昼間から空の透明度が落ちていたので、ずいぶん湿気が増えたのだと思っていたら、案の定、明日から天気は下り坂なのだとか。さて、どうなることやら。

更待月 2002年9月26日

 旧暦8月20日、更待月。 
 昼は小雨のぱらつく天気で、夜も曇り。さすがに今日は月も見えないだろうと思っていたら、夜中に雲が薄くなって、更待月が出てきてしまった。

 自作77mm屈折のファインダーを製作。素通しの等倍ファインダーなので簡単だろうと思っていたが、調整機構なしのまま組み立てたら本体鏡筒との平行がまったく出ず、構造を再検討することになった。簡単に考えすぎていたようだ。

昼間の金星を見る会 2002年9月29日

 26日に最大光度を迎えた金星を見ようと、天文科学館の「星の友の会」で企んだ企画。
 秋雨前線の北上で、ベタ曇りで惨敗。日食なら雲越しでも見た気になれるけど、いくら明るいとはいえ金星ではそうもいかない。釣りなら久しぶりの「ボウズ」と言ったところ。

 一般客のお子さんに、投影板の黒点を見て喜んでもらえたのが唯一よかったことかも。

有明の月 2002年9月30日

 今朝は久々の青空。駅に向かう途中でふと、下弦の月が高々とかかっているのに気が付いた。有明の月。そういえば、1日に有明の月を見てから、ちょうど1ヶ月が経っていた。

このページの先頭へ戻る>

塩屋天体観測所へ戻る>