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観測所雑記帳 Aug. 2003
子ども会の観望会 2003年8月2日
塩屋の隣町、多井畑子ども会のキャンプで観望会をやってきた。
キャンプといっても、会場は昨年まで使われていた幼稚園跡。電気も水道も生きている建物で、自治会が管理しているのだとか。ただ、丘の上にあるため見晴らしは見事。ま、キャンプというより、お泊まり会といった雰囲気の行事である。
集まった子どもは19人。で、親御さんや小学校の校長先生も来ているので、総勢30名強といったところか。
最初は小学4〜6年生と聞いていたのだが、なにをどう聞き間違えていたのか、下はベビーカーの小さな子までいる状態。
しかも夕方まですっきり晴れていたのに、急に南から湿った風が吹き出して、海から低い雲が次々に現れる。
最初に月、そして一番星探し。一番星はアルクトゥルスで二番星はベガ。
七夕の星の話は、この季節の定番といえば定番。織姫彦星のラブロマンスを聞き知っていても、実際に空の織女星と牽牛星を見るのは初めてという方ばかり。
「なんか織姫星の方が明るいですね」
「星の世界では、とっくに女性の方が強いんです」
という訳の分からないおちは保護者の方だけ大笑い。
ま、この日の人気No.1は望遠鏡で見るお月さんだったろうか。大人も子どもも何度も何度も並び直してみる人がたくさんいた。
4年生くらいの女の子だと思うのだが、これでもか〜というばかりに質問責めにしてくる子がいて、とてもかわいかった。星占いの質問までされたのはまいっちゃいましたけど。あとこちらの手がふさがっている間、自分で経緯台を操作して、行列をさばいていた6年生の男の子。実はとても助かりました。ありがとう。
この中から一人でも二人でも、この夏休み、天上の世界に親しみを持ってくれる人が出てくれんことを。
七夕 2003年8月4日
今日は「伝統的七夕」。平たく言えば旧暦の七夕なのだが、法律上は「旧暦」なるものは存在しないことになっているので、国立天文台としてはあえて「伝統的七夕」の呼称をつかっているのだろうか。もっとも意味は通じるから、悪い言葉ではないと思う。
今年は珍しく、新暦の七夕も晴れたのだが、旧暦七夕も見事に晴れ上がって、阪神タイガースよろしく七夕も好調な年である。
どうやら今年は、一年に二度、逢瀬を楽しんだらしい織姫と彦星なのだった。
ところでアルビレオがその密会現場という説を唱える方がおられますが、どちらが織姫でどちらが彦星の仮の姿なのだろうか。やっぱりオレンジの主星が織姫で、こちらも女性上位なのかしらん。
金ヶ崎公園観望会 2003年8月5日
についてはこちらをごらんください。
花北広場☆天体観望会 2003年8月8日
森本おじさんと、西はりま天文台の黒田さんと、明石天文科学館の井上さんの肝いりで企画された天体観望会。
台風10号の直撃で、あえなく延期。それでも集まった人たちは、スナックで盛り上がったとか。
台風一過 2003年8月10日
そろそろ布団を敷こうと思って、その前にもう一度だけ、今日の空を見ておこうと思った。
東の空を見たら、何かもやもやしている塊が浮かんでいる。何やろな〜と双眼鏡を向けたら、まぎれもない、すばる。今年度の「初すばる」。
調子に乗って、二階の窓から屋根に降りて、しばらくそのまま空を眺めていた。だって、年に数回あるかないかの澄んだ星空。ペガサスの支援系の内側にまで星が見える。最微等級はなんと4.5等。このまま寝てしまうのがもったいない!
星々の間を音もなく過ぎていく人工衛星。
ふだんの空ではたどるのも難しい星座が、今日はプラネタリウムにいるように星がつながっていく。ペガスス、アンドロメダ、ペルセウス、くじら……西空を振り返ると、もうまばゆいばかりの火星の輝き。
あっ! と声が出るか出ないか、流れ星が一つ。
気が付けば東の空に、オリオンがのっそり姿を現している。心なしか、空も少しずつ明るくなってきた。足元を行き過ぎる新聞配達のバイクの音。台風一過の贅沢な週末の夜が明けていった。
国立天文台見学 2003年8月17日
についてはこちらをごらんください。
花北広場☆天体観望会 Part II 2003年8月18日
名古屋の友人宅から帰ってきて、家に一端立ち寄り、荷物を旅装から望遠鏡に換装。姫路まで足を延ばした。
遅れる新快速。JRはすぐこれだ。19時半に会場に着くはずが、20時を回ってしまった。
着いてみたら、広がる雲、雲、雲。黒田さんの用意したプロジェクターで、天文クイズ大会。100名もの参加者は大いに盛り上がった。
22時から、スナックで飲み会。森本おじさんのおみやげの薩摩揚げで一杯飲む……といってもウーロン茶だけど。でも22時50分が終電。あわてて家に帰る。
ついでに西明石駅で、乗り換え予定の電車に置いていかれた。まったく、もう。
ここからは本数が多いので、終電まで間があって助かったけど、午前様になってしまった。
花北広場☆天体観望会 Part III 2003年8月25日
仕事が終わった後、再び姫路まで足を延ばした。
広がる雲、雲、雲。黒田さんの用意したプロジェクターで、天文クイズ大会。100名もの参加者は大いに盛り上がった。
22時から、スナックで飲み会。でも22時50分が終電。あわてて家に帰る。
ついでに西明石駅で、乗り換え予定の電車に置いていかれた。まったく、もう。
ここからは本数が多いので、終電まで間があって助かったけど、午前様になってしまった。
最接近の夜 2003年8月27日
明石市立天文科学館の観望会に行ってきた。今回は4階日時計広場に設置する望遠鏡の当番。
雲間から、ほんの少しの間だけ、火星を見ることが出来た。といっても望遠鏡を通してみることが出来たのは、50人くらい。16階の観測室の大望遠鏡で見たラッキーな人は、もっと少ないはず。なにせ整理券の番号が500番までいっていて、しかも自分が到着したときは入場制限をかけている状態。びっくりするくらいの人数だった。
肉眼では大勢の方が火星を見ることが出来たと思うのだけど、参加者の多くは、望遠鏡を覗くのを楽しみにしていたと思うので、お天気が相手で仕方がないこととはいえ、ちょっと申し訳ないような気分。
でも、今日のこの日に、自分の眼で火星に巡り会えたことの幸運を、大切にしたいもの。
肉眼でも望遠鏡でも、人類史上まれに「間近な」火星を感じたことには変わりないのだから。
火星観望会・明石 2003年8月30日
雨が降っていたというのに、明石の天文科学館には250名もの人々が押し寄せた。
最接近はすぎて、マスコミの扱いも一段落しているはずなのに、ちょっとびっくり。
肝心の火星は、雷様まで登場するお天気で、遠く雲の彼方。この一週間は、関西もなかなか天気に恵まれない。
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