前のページへ戻る>
塩屋天体観測所>観測記録室>2003年火星大接近>

2003年火星大接近・観測機材

 写真の通り、ベランダ観測ならぬ、室内観測です。見え味に大きな影響を及ぼす気流の面では大変不利で、屋外の大気の流れに加え、部屋内外の温度差などに起因する局地的な空気の流れも発生します。そのため観測時には1〜2時間換気し、ついでに望遠鏡も窓際に置いて十分外気に慣らします。というと十分な準備をしているようですが、夏なので、どうせ窓は開けっ放しなんですよね(エアコンないんです、うち)。
 利点といえば、晴れてる、と思ったら即時に観測態勢に入れること。準備には5分もかかりません。これは大切な点です。
 特に私のような面倒くさがり屋にとっては……
火星観測中 ≪機材紹介≫

■望遠鏡の部
・自作65mm屈折

 口径65mm・焦点距離800mm・F12.3という、いかにも惑星用の長焦点望遠鏡。シーイングの影響を受けにくく、安定した像を見せてくれる。でも細かい模様はなかなか見えてくれない。BORGの鏡筒バンドで赤道儀に積載。

・タカハシMT-130
 すでに生産中止になった反射望遠鏡。口径130mm・焦点距離800mm。2時間くらい外気にさらさないと、安定した像を結んでくれない。でも気流が落ち着いたときは6.5cm屈折よりずっと細かい模様を見ることが出来る。

■接眼鏡の部
・ペンタックスXLシリーズ

 XL5.2mmを使用。利き目が乱視なので、眼鏡を外せない自分にはハイアイポイントのアイピースが必須。数年前に特売品を買ったもの。モデルチェンジされて既に生産中止。

■架台の部
・タカハシEM-1S赤道儀

 赤経モーター内蔵の赤道儀。でもモータードライブは使っていない。重くて頑丈。バランスウエイトはMT-130使用時だけ使う。6.5cmだと鏡筒が軽すぎるのだ。

このページの先頭へ戻る>
前のページへ戻る>