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観測所雑記帳 Mar.2003
仙台市子ども宇宙館 2003年3月7日
仙台市泉区にある「仙台市子ども宇宙館」。たぶん仙台市に合併される前の泉市時代につくったんだろうなぁ。仙台市には「仙台市天文台」があるのだし。
展示は子ども向けで、ちょっと持て余してしまった。
「子ども向け」というのは、ほんと難しいと思う。小学校高学年ともなれば、興味のある子どもなら充分大人向けの内容でも食いついていける。低学年や幼稚園児向けだと、入門にはよいのかもしれないけれど、その後のレベルアップには使えない。基本的には大人向けのものにして、子どもには館のスタッフやイベントなど、ソフトで対応するのがよいのではないかと思うのだけど、どんなものなのだろう。
プラネタリウムは五島光学のGSS。全天周映画とプラネタリウムを交互に上映していて、プラネタリウムの時間にいったのだが、館の人に「全天周映画とどちらにしますか?」と訪ねられてしまった。平日の午前ということで、他に一般客がいなかったのだが、おいおいおい、と思ってしまった。
実は幼稚園児の団体客が来ていて、この子たちには全天周映画(イルカの番組)の方が良かったのかもしれない。そんなことに気付いたのは後の話で、ありゃ〜申し訳なかったかなぁ、と思いながら投影を見た。
最近は星座紹介は生解説で、その他はオート番組で、という組み合わせのパターンが多いのだが、この館は全てがオート番組。星空解説のオート番組は久しぶりだったので、なんだか新鮮だった。改めて見てみると、あれだけ複雑な動作を、よくコンピュータにやらせていると思う。妙に感心してしまった。
仙台市天文台 2003年3月7日
大雨の中、訪れた「仙台市天文台」。
こちらは青葉城からもそれほど遠くない、広瀬川のほとりの公園内にある静かなたたずまいの公設天文台。
週末なら日中も望遠鏡の公開やプラネタリウムの上映をしているのだが、この日は平日で、しかも大雨。プラネタリウムの投影は16時からあるのだけど、その頃私は仕事の時間帯、そ、出張で仙台に出ている最中なのだった。
天気が天気なので、お客さんも私の他には老夫婦が一組だけ。展示室だけの入館料は30円。展示は昔ながらの科学館といった雰囲気で、なにか震災前の明石の天文科学館みたいな感じだったが、最近の写真や展示も少しずつ更新されているのが、なんとなく暖かみを感じて好感触。
館の方に声をかけたら、ドームの中の望遠鏡を見せていただいた。三鷹光機の40cm反射にニコンの15cm屈折。黒くなった木の床のドームには、これまで何人の人が足を踏み入れたのだろう。実は藤井旭さんの「星になったチロ」シリーズの何冊目かで、この仙台市天文台のドームの写真が載っていて、そんなことを思い出しながら、説明を聞いていた。
この仙台市天文台、公害がひどくなったのと、真下に地下鉄が通るとかで、移転が検討されているのだという。「実は壊す寸前なんですよ」と笑いながら館の方がおっしゃっていたが、移転されても、市民のみなさんに親しまれる施設であって欲しいと思う。
明石市立天文科学館星の友の会例会 2003年3月16日
については、こちらのページをご覧ください。
天文春分祭 2003年3月21日
「天文春分祭」と書いて「てんもんはるまつり」と読む。明石市立天文科学館の春祭りで、イベント盛りだくさんだった2002年度の総決算(?)。
講演会「子午線をはかる」は、西宮の船舶用機器では有名らしい古野電気の方を招いてのお話。何となく「人工衛星で場所が分かるんだよなぁ」くらいにしか思っていなかったGPSの仕組みがよく分かって面白かった。このGPS,民生用に無償解放されているとはいえ、これがもともと軍事用で、しかも今もイラクで戦争に使われていると思うと、なんとも複雑。
「子午線を見つけよう」は、古野電気のGPS端末を実際に持って、東経135度子午線を探そうという企画。こちらはそのうち別のページにレポートをつくる予定。
※ということで、レポートです。
・子午線を見つけよう
・ガリレオの望遠鏡を見よう
日本科学未来館 2003年3月22日
へ行ってきた。
いや、お台場の遠いこと、遠いこと。ルートを間違ったか、東京駅からバスで1時間。新橋からゆりかもめでも良かったのだけど、高いのでバスにしたら、とんでもなく時間がかかった。しかも系統間違えて降りてから20分も歩くはめに。神戸のポートアイランドくらいのつもりでいたらとんでもなかった。
その日本科学未来館、ちょっと覗くだけのつもりでいたのだけど、結局一日中遊んでしまった。
シンボル展示のLED地球の、Geo-Cosmos。トラックボールでぐいぐい回せるのだ。木星を表示させると、気分はパイオニア・ボイジャー。写真で見るのと、実物を見るのとでは大違い。これは本当に感動もの。
天文科学館の井上さんのアドバイス通り、いろんな方と接してしゃべって楽しんできた。
「この(超電導の)展示、面白くて、私も来たらいつも自分で試しちゃうんです」
「地球の平均気温なんですけどね、むかし学校で教えてた時より、一度高い気温を説明してるんですよ。地球全体で一度ですからね、大変なことですよ」
「宇宙関係のお仕事されてる方ですか?」(……んなアホな)
展示だけやったら何時間もいなかったと思うのだが、いい歳して子どもに交じってワクワクしてきた。そうそう、人型ロボット「アシモ」のデモも初めてみた。自分が現物を見た人型ロボットって、科学万博のエレクトーンを弾くロボット以来なので、あまりの進歩にびっくり。
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