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観測所雑記帳 Sep. 2003
花北広場☆天体観望会 Part IV 2003年9月1日
ついに4回目に突入した花北広場観望会。ここまで来たらほとんど意地である。
仕事が終わって、むりやり姫路に行く。ついたら西はりま天文台の黒田さんが25cmシュミカセ(大きい!)をセッティング中。どこから現れたのか、笠井の「GINJI」とおぼしき25cmドブソニアンも出現(なぜかカートンのステッカーが貼ってあった)し、もう一つ9cmマスクトフカセグレン。
激しい夕立の後で、空一面を雲が覆っていたのだが、20時過ぎには南東の空にひょっこり火星が顔を出した。
そのあとしばらく雲に覆われたが、23時頃まで3時間ほど、雲間からの星々をみんなで見上げた。この一週間ほど、関西はお天気に恵まれなかったので、みなさん、やっとこ見えた!
と大喜び。
家に着いたのは0時頃。帰りがけ、近所の小学校の校庭越しに見上げた火星とフォーマルハウトの輝きが、ひときわ見事に見えた。
花北広場観望会の様子、詳しくはこちら(森本おじさんのページ)にて。
国立科学博物館 2003年9月4日
仕事の関係で、開催中の「地震展」を見に行く。
ついでに本館の天文館系の展示も見た。なにやらとても懐かしい雰囲気。ここはなんといっても日本国内に落ちた隕石のコレクションが随一で、なんと我が故郷の茨城県は岩井市で発見された「神大実隕石」が展示中だったのにはびっくりした。他には『星になったチロ』にも出てくる天童隕鉄や、国内最大の気仙隕石・田上隕鉄。隕石シャワーとなった国分寺隕石の落下の様子を再現するコーナーが面白かった。
屋外展示には、日本初の人工衛星を打ち上げたロケットランチャーの展示。なんでも実物なのだそうだ。いやはや。
火星観望会・明石 2003年9月6日
明石市立天文科学館での火星観望会。ほとんど見えなかった8月27日、全くあかんかった8月30日。今回も天気予報は悲観的で、それでも夕方は前回の雨に比べれば、幾分まし。雲間から若干、青空が覗いている。
館に着いたら、ひたすら長くのびた人の列・列・列。ざっと見たところ雨が降っていた前回の倍以上の人が来ている。少なくとも500人以上、600人にも迫ろうかという勢い。
ところが、ふたを開けた途端、わずかに見えていた青空も、すっかり雲にふたをされてしまった。
4階の日時計広場に出した望遠鏡、最初に見たのは月。それも雲に隠されて、続いて海の向こうのインターチェンジや明石海峡大橋を見る始末。
ひたすらモヤモヤとした気持ちがたまる中、東の空に、ふと赤い星。「火星だ!!」
晴れたら晴れたで、ずらりと並んだ人の列、どこまで火星が見られるか、気が気でない。一人でも多く見て欲しい、と思う一方、少しでもじっくり見て欲しい、という気持ちもある。なかなかアイピースを覗くこつのつかめない人もいて、ヤキモキしたりすることもあるのだけれど、みんなこの「一目」のために来ているのだ。
再び火星が雲に隠れると、観望対象は月に移る。それもだめだと、ふたたび明石大橋に。
中には間が悪い人はいるもので、長いこと並んで、月だけ見て、列を離れた数分後に火星が見え出す……なんて方も。正直、雲の流れがものすごく読みにくく、申し訳ない気がした。
21時を過ぎると比較的大きな雲の切れ目が出来始め、22時には人の流れも切れ、ようやく息をつくことが出来た。とにかく、すごかった。
星の友の会例会 2003年9月7日
については、こちらをご覧ください。
月と火星の接近 2003年9月9日
については、こちらをご覧ください。
淡路島のモニュメントを訪ねて 2003年9月15日
については、こちらをご覧ください。
人と自然の博物館 2003年9月23日
西はりま天文台との共催で、火星のシンポジウム。大接近から一ヶ月を過ぎたこの時期というのがミソである。
100人あまりの聴衆が集まって、にぎやかな会だった。人と自然の博物館の学芸員と、西はりま天文台の研究員、すばる望遠鏡の林佐絵子さんにコーディネーターが黒田さん、茶々を入れる森本おじさん。火星と生命をテーマにしたシンポジウムだったのだけど、天文畑と地球畑の専門家の、かみ合わないような話がどこかで通じているような気がするのが、面白かった。
それにしても、三田があんなに遠い場所だとは!
神戸の隣の市なのに、塩屋から片道2時間以上!!
明石までなら15分なのに!
森本おじさんのサイエンスツアー 2003年9月27日・28日
については、こちらをご覧ください。
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