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7月25日午前6時。「ふじ丸」の現在地は紀伊水道。久々に帰ってきました。
友ヶ島が見えてきました。島の西端の丘の上には、世界測地系の東経135度子午線の通る灯台が見えます。友ヶ島水道を抜ければ、そこは瀬戸内海、大阪湾です。前方には志布志から大阪へ向かう、ダイヤモンドフェリーの「さんふらわあ」が先行していました。
明石市立天文科学館星の友の会のメンバーで、記念撮影。最初の予定では明石海峡大橋をバックに、というつもりだったのですが、小雨がぱらついてきたので、大阪湾上で少し早めにパシャっと撮った一枚。
大阪湾ともなると、船の行き来が賑やかです。右の写真は新門司港から泉大津港へ向けてラストスパート中の阪九フェリー「ニューあかし」。
長旅の最後、いよいよ明石海峡にさしかかる「ふじ丸」。陸上からも白い船体と赤いファンネルが捉えられます。星の友の会の川本直孝さんが撮影した写真を提供いただきました。
船上には明石海峡大橋が大迫力で迫ります。って、私にとっては、たこフェリーやジェノバラインで淡路島に渡るときにいつも見ている景色なんですけど。
でも、今回「ふじ丸」に乗った多くの方にとっては、なかなか見る機会のない景色です。明石海峡大橋は渡るよりもくぐる方が面白いんです。ときおり雨粒の落ちる天気の中、たくさんの人がデッキに出て大橋を見上げていました。
「ふじ丸」の背景に見える街並みは、淡路島の岩屋港(写真は川本直孝さん提供)。ちなみにこの時、私がいたのはプロムナードデッキの船首付近。縮小前の写真だと人影も見えています。まもなく明石海峡大橋通過です。
どーん。明石海峡大橋通過。「うぉーっ」と歓声が上がります。私は地元民として冷静に通過しますが、近所の景色を喜んでもらえるのは嬉しいですね。
海上から天文科学館が見えたりします。ここで降ろしてくれると帰るの楽なんですけどねぇ。明石港に寄ってくれないでしょうか。って、たこフェリー用の桟橋には「ふじ丸」は無理ですね。
みんな忘れかけているかもしれませんけれども、このクルーズは兵庫県立大学の公開講座です。全講義に出席をして、日食観測を終えた人には修了証が授与されます。受講生代表は今回最高齢の方。たしか80代とお聞きしたような。
「ふじ丸」は既に10時過ぎに姫路港に入港しています。
観測成功と無事の帰港を祝い、そして船上での最後の食事となるフェアウェルランチ。立食ビュッフェのパーティーです。ビンゴ大会などイベントも盛りだくさん。最後はクルーややスタッフのみなさんにねぎらいの拍手で幕を閉じました。
エントランスホールに情報伝達用に置かれていたホワイトボード。下船時には乗船者の寄せ書きでいっぱいになっていました。
部屋で荷物をまとめ、まもなく下船のアナウンスが入ります。6日間を過ごした「ふじ丸」ともいよいよお別れ。
重い荷物とたくさんの思い出を背負って、タラップを降ります。下船の順番は、上層階、つまり値段の高いお部屋から。下々の私たちは、いちばん最後まで船内に残ります。
姫路港は雨。そうか、本土から離れていた間だけ、晴れていたんですね。
ということで、5泊6日の皆既日食クルーズはこれにておしまい。お付き合い下さいまして、ありがとうございました。
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(2009.9.2記 福田和昭)