塩屋天体観測所|東経135度子午線を訪ねて
前のページへ戻る
西脇市(兵庫県)
国道175号線沿いに建つ子午線モニュメント。中央の円内を子午線が通過しているといいます。ステンレス製で、晴れた空とのコントラストがとても美しいモニュメントです。
(写真撮影:2001年8月14日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市黒田庄町田高 国道175号線南東側
- 建立年月日
- 1990年3月20日
- 世界測地系(Web地図で測定)
- 北緯 35度3分29.1秒 東経134度59分50.6秒
- 日本測地系(測定値換算)
- 北緯 35度3分17.5秒 東経135度00分00.6秒
- 基準測地系
- 日本測地系
地図表示
写真

[左]角度を変えて見たモニュメント。後方の道路が国道175号線。[右]モニュメント説明板。(いずれも写真撮影:2001年8月14日)
黒田庄中学校の敷地内に立つ日時計。黒田庄中学校には日本測地系の子午線が通過しています。
※このモニュメントの写真2点及び調査報告は明石市立天文科学館星の友の会の吉野健一さんよりご提供いただきました。ありがとうございました。
(写真撮影:2010年)
・黒田庄中学校
基本データ
- 所在地
- 西脇市黒田庄町黒田 黒田庄中学校敷地内
- 建立年月日
- 1994年(推定)
- 世界測地系(Web地図上で測定)
- 北緯 35度03分00.1秒 東経134度59分45.2秒
- 日本測地系(公称/測定値換算)
- (公称)北緯 35度03分 東経135度
(測定値換算)北緯 35度02分48.6秒 東経134度59分55.2秒
- 基準測地系
- 日本測地系
モニュメントの碑文
- 銘板(上)
- 東経 135°00′
北緯 35°03′
標高 80.2m
- 銘板(下)
- 第44回
卒業記念
(一行写真判読不能)
地図表示
写真
モニュメントの銘板。
旧黒田庄町と旧西脇市域の境界付近にある、JR加古川線上比延踏切のすぐ南にあります。
(写真撮影/GPS実測:2008年9月28日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延 加古川線上比延踏切南
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 35度00分26.7秒 東経134度59分50.4秒
- 日本測地系(実測値換算)
- 北緯 35度00分15.1秒 東経135度00分00.4秒
- 基準測地系
- 日本測地系
モニュメントの碑文
- 東面
- 南
東経135度線
北
- 西面
- 南
東経135度線
北
地図表示
写真
同タイプの北緯35度線標識。確認済みのもので西脇市内に6ヶ所もあります。(写真撮影:2001年8月14日)
1919年8月、東京高等師範学校付属小学校(現:筑波大付属小)の肥後盛熊氏が、東経135度線と北緯35度線がそれぞれ日本の東西・南北のほぼ中央を通ることから「経緯度交差点が日本のへそ、それが西脇にある」と提唱。その後1922年に多可郡教育委員会が50周年記念事業として経緯度交差点標識の建立を決め、翌年測量を実施、10月に標識が完成しました。
手前の石標が経緯度交差点を示すもので、石標上面の十字線交点が日本測地系の東経135度と北緯35度の交差点です。
日本測地系による1/25000地形図では「谷川」「比延」「中村町」「西脇」の図葉の交点となるため、それぞれの図の角に「経緯度標」が掲載されていました。
※木陰で読めなかった西面の碑文を2008年9月28日の訪問時に判読しました。(2008.10.4追記)
(写真撮影:2001年8月14日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町364-2
- 建立年月日
- 1923年10月
- 世界測地系(公称値換算)
- 北緯 35度00分11.6秒 東経134度59分50.0秒
- 日本測地系(公称)
- 北緯 35度00分00.0秒 東経135度00分00.0秒
- 基準測地系
- 日本測地系
モニュメントの碑文
- 南面(正面)
- 東經百三十五度北緯三十五度交叉點海抜六十三米標識
- 東面
- 大正十二年十月 多可郡教育會建立
呉鎮守府司令長官海軍大将正四位勲一等功三級鈴木貫太郎書
- 西面
- 為学制頒布五十周年記念
- 北面
- 測量者 陸地測量手小野原二郎
同 大野半太郎
地図表示
写真

[左]経緯度交差点石標。「日本のへそ」はすこしデベソ。[右]「日本のへそ」説明板。
1990年3月に「ふるさと創生事業」の一環として、GPSによる経緯度交差点の測量を実施。1994年4月にモニュメントが完成しました。岡之山の中腹にあり、4本のポールの中央のコンクリートボックスが「日本のへそ」となります。測量法の改正に伴い、日本でも2002年度より世界測地系が採用されたため、公式な経緯度上でも経緯度交点となりました。
にしわき経緯度地球科学館の東脇にモニュメントへの遊歩道入口があります。
※2008年8月3日にハンディGPSで実測したところ、北緯35°00′00.1秒、東経135°00′00.2秒でした。測定誤差の範囲内で一致しています。(2008.8.8)
(写真撮影:2006年8月27日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町 日本へそ公園内
- 建立年月日
- 1994年4月21日
- 世界測地系(公称)
- 北緯 35度00分00.0秒 東経135度00分00.0秒
- 日本測地系(公称値換算)
- 北緯 34度59分48.4秒 東経135度00分10.0秒
- 基準測地系
- 世界測地系
地図表示
写真


[左]モニュメント中心から経緯度地球科学館を見る。(写真撮影:2006年8月27日)
[中]日本のへそモニュメント解説板。(写真撮影:2001年8月14日)
[右]もう1枚のモニュメント解説板。(写真撮影:2001年8月14日)
西脇市立比延小学校の校庭の北隅にあります。
※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。
(写真撮影/GPS実測:2008年9月28日)
・西脇市立比延小学校
基本データ
- 所在地
- 西脇市比延町22 西脇市立比延小学校内
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 34度59分34.5秒 東経134度59分49.8秒
- 日本測地系(実測値換算)
- 北緯 34度59分22.9秒 東経134度59分59.8秒
- 基準測地系
- 日本測地系
モニュメントの碑文
- 東面
- 南
東経135度線
北
- 西面
- 南
東経135度線
北
地図表示
写真
校舎屋上の時計台には、タイルのモザイクで「日本のへそ」シンボルマークが描かれています。(写真撮影:2008年9月28日)
比延郵便局の駐車場東側にある信号機のある交差点の北西角にあります。
※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。
(写真撮影/GPS実測:2008年9月28日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市鹿野町 比延郵便局駐車場東側の交差点北西角
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 34度59分13.0秒 東経134度59分49.1秒
- 日本測地系(実測値換算)
- 北緯 34度59分01.4秒 東経135度00分00.4秒
- 基準測地系
- 日本測地系
モニュメントの碑文
- 東面
- 南
東経135度線
北
- 西面
- 南
東経135度線
北
地図表示
[参考]にしわき経緯度地球科学館「テラ・ドーム」
日本へそ公園内にある科学館。日本測地系による経緯度交点と、世界測地系による日本のへそに挟まれた場所にあります。
1階は地球に関する様々な展示。2階には81cm反射望遠鏡があり、毎週木・金・土に観望会が開かれています。
(写真撮影:2002年7月28日)
・にしわき経緯度地球科学館
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町334-2
- 建立(開館)年月日
- 1992年
- 世界測地系(Web地図で測定)
- 北緯35度00分00.0秒 東経134度59分55.8秒
- 日本測地系(測定値換算)
- 北緯 34度59分48.4秒 東経135度00分05.8秒
地図表示
写真
経緯度科学館の81cm反射望遠鏡。東経135度子午線上にある最大の望遠鏡。(2000年10月8日撮影)
[参考]西脇市立青年の家
健全な青少年の育成をするための教育宿泊施設。自然に囲まれた静かな環境にあり、天文関連のイベントでもたびたび利用されています。
(写真撮影:2013年3月2日)
・西脇市立青年の家
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町1434-8
- 建立年月日
- 1979年8月
- 世界測地系(Web地図で測定)
- 北緯35度00分21.6秒 東経135度00分07.3秒
- 日本測地系(測定値換算)
- 北緯35度00分10.1秒 東経135度00分17.3秒
地図表示
写真
壁面の日本のへそシンボルマーク。(写真撮影:2012年7月14日)
[参考]日本へそ公園駅
JR加古川線の無人駅。日本測地系東経135度子午線とほぼ並行して線路が延びている区間にあります。経緯度交点から少し南にあり、地理的事跡に基づいて設置された駅は日本でも数少ないのではないかと思います。駅の壁面に日本列島と東経135度線・北緯35度線をかたどったタイルの壁画があります。
(写真撮影:2013年3月2日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町351
- 建立(開業)年月日
- 1985年7月15日
地図表示
写真


[左]加古川線が電化される前、架線がない時代の様子。(写真撮影:2001年8月14日)
[中]運行本数が少なく、到達難易度の比較的高い駅です。(写真撮影:2013年3月2日)
[右]停車中の電車。(写真撮影:2013年3月2日)
[参考]緯度橋
西脇市街から「日本へそ公園」へ向かう道路の加古川に架けられた橋。東西方向の橋で名前は「緯度橋」。日本測地系の北緯35度線からは若干南にありますが、世界測地系では北緯35度線の北側になります。
(写真撮影:2001年8月13日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町 県道36号線(西脇篠山線)の加古川橋梁
地図表示
写真
「いどばし」の銘板。(写真撮影:2013年3月12日)
[参考]「日本のへそ」シンボルマーク
西脇市の「日本のへそ」のシンボルとして使われているのが左の写真で解説されているマーク。日本列島が鳥になっているユニークな発想のものです。
看板は経緯度標識の近くにありますが、シンボルマーク自体は市内のいろいろな場所で見ることが出来ます。
(写真撮影:2008年9月28日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市上比延町(左の看板の所在地) 県道36号線(西脇篠山線)の加古川橋梁「緯度橋」東側
地図表示
[参考]Nモニュメント
東経135度と北緯35度の線を示す十字を刻んだ台の上に、Nの字を象った金属製のオブジェを載せています。経緯度交点から離れた場所ですが、西脇市が経緯度交点であることを象徴したモニュメントです。
※このモニュメントの写真2点及び調査報告は明石市立天文科学館星の友の会の吉野健一さんよりご提供いただきました。
(写真撮影/GPS実測:2008年10月4日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市中畑町 にしわき中畑工場公園入口
- 建立年月日
- 世界測地系(実測値換算)
- 北緯 35度00分19.8秒 東経135度01分40.8秒
- 日本測地系(GPS実測)
- 北緯 35度00分08.2秒 東経135度01分50.8秒
モニュメントの碑文
- 西面
- ふるさと 自然 産業
地図表示
写真


[左]「EAST LONG 135°」を刻んだライン。[中]交差する線には「NORTH LAT 35°」が刻まれています。[右]2つのラインの交差。(いずれも写真撮影:2008年10月4日)
[参考]西脇市汚水マンホール
西脇市の汚水用のマンホール。「日本のへそ」シンボルマークがデザインされています。
(写真撮影:2002年7月28日)
基本データ
- 所在地
- 西脇市内各地
[参考]日本のへそ日時計の丘公園
旧黒田庄町のほぼ中央を子午線が通過していることにちなんで、「時」をテーマに建設された公園。ただし公園自体は東経135度子午線から4kmも東にあります。5種類の日時計があるほか、オートキャンプ場が設置されていて、利用者もなかなか多いようです。かつては「東はりま日時計の丘公園」の名称でした。
(写真撮影:2001年8月14日)
・日本のへそ日時計の丘公園
基本データ
- 所在地
- 西脇市黒田庄町門柳871-14
地図表示
写真

[左]干支をかたどった日時計。中心に人が立って、その影を利用するタイプ。[右]御影石とステンレスの日時計。(いずれも写真撮影:2001年8月14日)
[参考]天然温泉へその湯(現:官兵衛の湯)
浴槽のお湯の注ぎ口に、日本中部の地図と経緯度の十字線をあしらったデザインを施してあるのですが、さすがに湯船で写真を撮るわけにはいかず、ここでは看板だけ、紹介しておきます。なお2017年現在、「官兵衛の湯」の名称に変わって営業しています。
※明石市立天文科学館星の友の会の吉野家のみなさんと一緒に訪問しました。
(写真撮影:2008年9月28日)
・官兵衛の湯
基本データ
- 所在地
- 西脇市鹿野町255-2
地図表示
[参考]へそうどん
国道175号線か西へ少し入った場所にある「道の駅北はりまエコミュージアム」のレストランメニュー。
山かけうどんの真ん中に「へそ」をあしらった梅干しが鎮座し、さらに三つ葉(でしょうか?)で十字に経緯度をあしらった、見た目にもまさしく「日本のへそ」のうどんです。
(写真撮影:2008年9月28日)
・道の駅北はりまエコミュージアム
基本データ
- 所在地
- 店舗所在地:西脇市寺内天神池517-1 (道の駅北はりまエコミュージアム)
[参考]へそせんべい
「日本のへそ」シンボルマークをあしらった瓦せんべい。テラドームと、写真には出ていませんが播州織と、3種組み合わせで販売されています。
(写真撮影:2003年6月10日)
・はせがわ製菓有限会社
基本データ
- 所在地
- 店舗所在地:西脇市水尾町233 (はせがわ製菓有限会社)
[参考]欧風せんべいおへそさま
「日本のへそ」シンボルマークをあしらった欧風ゴーフル。バニラ風味のバタークリームをサンドしています。経緯度の十字線をあしらった洒落た中袋にパッキングされています。
(写真撮影:2008年11月12日)
・嘉祥福楽
基本データ
- 所在地
- 店舗所在地:西脇市上野字芝添336-1 (嘉祥福楽)
関連リンク
(2001年10月1日記/2017年2月17日更新)
塩屋天体観測所|東経135度子午線を訪ねて
このページの先頭へ戻る|前のページへ戻る