2007年に友ヶ島灯台建設135周年を機に子午線標識が新設され、翌2008年に島内の案内板の整備にあわせて新調されました。
標識の南北には子午線を示す煉瓦のラインが敷かれています。
(写真撮影/GPS実測:2010年9月3日)
基本データ
- 所在地
- 和歌山市友ヶ島 友ヶ島灯台の南西
- 建立年月日
- 2008年10月19日
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 34度16分50.7秒 東経134度59分59.8秒
- 日本測地系(換算)
- 北緯 34度16分38.9秒 東経135度00分09.8秒
- 基準測地系
- 世界測地系
モニュメントの碑文
- 西面
- 瀬戸内海国立公園 友ヶ島 30
東経135°00′00″
- 日本標準時子午線
日本最南端の地
- 西面
- 友ヶ島灯台
- 明治5年(1872年)竣工
北緯 34°16′51.2″
東経135°00′01.5″
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写真
西から仰ぐと、友ヶ島灯台が背景に見えます。
2007年は友ヶ島灯台が建設されてから135周年でした。これと東経135度子午線をかけて、同年11月に「友ケ島灯台135周年記念イベント」が開催され、これに合わせて友ヶ島の世界測地系による子午線上に標識が建てられました。
標識は海上保安庁の職員がGPSで計測した子午線上に設置され、子午線を示す南北のロープが張られていました。
なお2008年10月19日に、この標識は新しい「日本標準時子午線 日本最南端の地」に交換、撤去されました(情報提供:吉野健一さん)。
(写真撮影:2007年11月3日/GPS実測:2010年9月3日)
基本データ
- 所在地
- 和歌山市友ヶ島 友ヶ島灯台の南西
- 建立年月日
- 2007年11月3日
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 34度16分50.7秒 東経134度59分59.8秒
- 日本測地系(換算)
- 北緯 34度16分38.9秒 東経135度00分09.8秒
- 基準測地系
- 世界測地系
モニュメントの碑文
- 西面
- 友ヶ島灯台135°
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写真
明石のヒーロー「シゴセンジャー」と敵役のブラック星博士も友ヶ島にやってきました。
天文教具の研究をなされてきた高城武夫さん(故人)が、著書の『喜の国』で友ヶ島の子午線標石に触れておられます。
「友ヶ島案内センター」の方の話(2005年)によると、「『灯台の敷地内にある噴水みたいな石の上に、子午線を示す何かが載っていた』という話を、以前、灯台の人に聞いたことがある」とのことで、以前の島内の案内板には「日時計台」と書かれていました。
日時計台自体は灯台で正確な時刻を知るためにつくられたものですが、地元の人々には日本標準時子午線を示す意味を持つものとして伝えられたようです。
なお2007年にこの日時計台跡は撤去されています。
※日時計台跡の撤去については明石市立天文科学館星の友の会、吉野健一さんに情報を頂き、2007年11月に撤去を確認しました。
(写真撮影:2005年2月27日/GPS実測:2010年9月3日)
基本データ
- 所在地
- 和歌山市友ヶ島 友ヶ島灯台構内
- 建立年月日
- 1872年(海上保安庁の方の話では、灯台建設と同時とのこと)
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 34度16分51.2秒 東経135度00分01.8秒
- 日本測地系(換算)
- 北緯 34度16分39.4秒 東経135度00分11.8秒
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写真
[左]撤去されて台座だけが残る日時計台跡。(写真撮影:2007年11月3日)[右]上部の御影石は灯台の北側に置かれていました。(写真撮影:2007年11月3日)
野奈浦桟橋近くの案内図には「明石子午線」の文字がありましたが(2005年当時)、現在の看板では子午線のことは触れられていません。(写真撮影:2005年2月27日)
2002年に世界測地系が採用され、新たに東経135度子午線通過最南端の地となった場所。この少し南まで陸地がありますが、断崖で降りることが出来ません。
ここから海に出た子午線は、紀伊半島西部沖の海上をかすめるように南下しながら、南半球まで陸地に遭遇することなく、海の上を走ります。
基本データ
- 所在地
- 和歌山市友ヶ島
- 世界測地系(GPS実測)
- 北緯 34度16分49.3秒 東経135度00分00.0秒
- 日本測地系(換算)
- 北緯 34度16分37.5秒 東経135度00分09.9秒
- 基準測地系
- 世界測地系
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